ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

良い実践に活力をもらう

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こんな本を買った。

Amazonではえらい値段になっている…。ちなみに出版元を見ると…

www.yubun-shoin.co.jp

Amazonから注文しろって…おい!

少し前から狙っていたのだが、たまたま最近、自分は運良く定価よりもちょっと高いくらいで手に入れることが出来たのでラッキーだった。

「国語表現」を中心として

目次を見てもらうと、なかなか「書くこと」の実践として粒ぞろいの、魅力的な単元が並んでいることが伝わるのではないだろうか?特に、高校の実践をこれだけ質の高い、挑戦的な実践を集めている本は非常に貴重なので、ぜひとも、機会があれば大学図書館などで多くの人に読んでもらいたい一冊だ。

自分がこの本の存在を知っていたのは

この本の引用文献で目をつけていたからである。*1目をつけていたところに、今年の春に買っていた

でも関わってきていたので、非常に注目していたのである。

高校の「国語表現」が導入されて試行錯誤が結実してきた時期の実践なのだろうと思う。思えば、「国語表現」は次の学習指導要領にも残っているのだが、だんだんと影が薄くなりつつあるようにも考える。論理国語と文学国語のことばかりに論争が展開されて、はじめから「国語表現」が存在しないかのような議論であるのだが、こうして優れた実践があることを思うと、次の学習指導要領にも生き残った国語表現がもっと顧みられてもよいように思う。

教員の自己研鑽の力を思う

こういう実践の成果を出せるだけの力が現場にはある(あったと過去形ではいいたくない)。

こういう成果は間違いなく、現場の教員の教えることに対する自主的な向上心とプライドと熱心さに支えられて出てきたものである(まあ、内実はキレイゴトだけでは無くもっと大変なこともあるのかもしれないけど)。決して、何か制度によって押付けられて出来上がったものではないはずだ。

news.yahoo.co.jp

教員免許更新制度が終わりを迎え、次の教員の「管理」の話題が出てきている。

しかし、このような管理の仕方で、今回紹介した本のような実践が生まれてくるのだろうか?国や自治体が公的にお墨付きを与えた団体だけの研修で、こういう実践の成果は生まれてくるのだろうか。

公的なお墨付きはそれなりの質は担保できるかもしれないが、挑戦的なことやとがったことには力を与えるのは難しいだろう。規格を揃えるということが主な仕事になるのだろうから、規格に合わない挑戦や前例のない挑戦は数にカウントできないだろう。

そうなると、やはり現場の教員が持っている(いた)はずの、サークル文化、自分たちの実践をまとめる力が弱くなっていくのでは無いかと危惧をするのである。

既に、外に学ぶことができないくらいに疲弊している現場に、これ以上の負荷をかけることがないような制度であって欲しいな。

*1:この本もAmazonだと品切れだけど、まだかろうじて渓水社のサイトからは注文できそう2021/09/05確認。http://www.keisui.co.jp/cgi/isbn.php?isbn=ISBN978-4-86327-340-5

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