年末を迎えつつあり、今年度の自分に残された授業が数えるほどしかないということに気づく。
そして、年が明ければ次年度のカリキュラムの具体化をしていかなければいけないのだろうと思っている。
現実的な運用を考える
高校の観点別評価をどうするか…ということは、多くの学校が頭を痛めていることだと思う。
そういう苦労の一端を紹介してくれているnoteの連載があります。
静岡県数学の教員のToshiki Kamiya先生の記事ですが、悪戦苦闘の様子をここまで詳細に紹介してくださるのは、同じように高校の現場で苦労している立場からするととても参考になりますし、勇気づけられます。
たとえば
短期目標で何を目指すか?
ズバリ「成績処理の方法の確立」です.(2021/12/15 20:00確認)
と冒頭に書かれているのは、本当にリアルです(笑)。
まあ…評価をつけることが通知表の評定をつけることだっていう認識に勘違いされてしまうと問題なのだけど、現実問題として毎学期末に成績処理がやってくるので、ちゃんとどうするかを考えて、スタートからデータを蓄積しておかないと成績がつけられないという自体に陥りかねない。
武士は食わねど高楊枝……とは行かないのである。
説明責任もあるし、一方で高校は指定校推薦というナイーブな話もあってね……。
本当、あまり観点別評価をどうするのかという話が聞こえてこないのだけど、大丈夫なの…?と心配している。
教科書を教えることが仕事ではない
なかなか議論が進まない理由の一つに、教科書が手元に揃わないから、という理由がバカにならないと思われる。
要するに、教員用の教科書が全員分、手元に揃わないからなかなか話合いが上手く進捗しないということがありそうなのですよね……。
でも、考えてみるとこの理屈はおかしなもので、教科書は活用しつつも、自分の授業のカリキュラムとして、どのような時期にどのような力をどのようにつけたいかということを考えるのは、教科書の有無はあまり関係ないはずである。
まあ…教科による都合の違いがあるので、あまり言い過ぎてもダメというのも分かるのだけど、教科書の都合で教えることが決められるわけではない……と言いたい。
理屈から丁寧に考えられるチャンスだと思うので、丁寧に校内の議論を進めたいところである。