三月も下旬となり、卒業式のシーズンもピークを過ぎたように感じます。入試も一段落して生徒も最後の挨拶にくる時期になった。
さて、いよいよ明日から三月下旬になるので、新年度について考える時期である。人事は相変わらずよく分からないままですが。
様々なことに備える
とにかく一番の気がかりは、次年度からの高校観点別評価の導入である。
必修科目だけにかなり慎重に授業計画を考えておかないと、走り始めてから修正するというのはかなり厳しい。
どうしても高校はクラス数が多いので非常勤講師にも、つまりは学校に常にいて相談できる方ばかりではないということにはかなり注意が必要である。あらかじめある程度の見通しがないと、成績を付ける段階でかなり困ることになるのではないかと思われる。
また、一度決めたルールが年度ごとにぐらぐらと揺れてしまうことも大いに問題があるので、向こう数年分の基準になるようなことを決めることになる。
慎重な打ち合わせが求められ、何度も話し合わなければならないので手間のかかる仕事をしなければいけない時期だと言える。
特に考査関係については年度が始まる前にきちんと決着をつけておかないと、絶対に揉めるのは目に見えているのだ…。
事例をかき集める
校内で小さく話していてもなかなか話が進まない。私立は異動がないのでなかなか新しい情報は入ってこないし、他の学校の様子なども入ってきにくい。
だからこそ、ちゃんと色々と考えなければいけない時には、意識的に事例を集めることになる。
ただ、この数年は「教育が大きく変わる」ということが散々くり返していわれてきたので、だいぶ「他所でどのようなことを挑戦しているか」という情報は目にする機会が増えた。よくも悪くもベネッセなどの雑誌の学校向けの雑誌は教員の目には届くので、色々なきっかけにはなっていると感じる。
だからこそ、今集めるべきことは校内で少しずつ挑戦してきた事例を収集することである。
校内で挑戦したことをきちんと集めて自校の生徒の実態に合った評価の観点や授業のあり方を検討するべき時期なのだ。
なかなか校内でそういう検討をすること自体が軋轢の原因になりやすいので、難しいのだがそれでもどこかでちゃんと自分たちの学校という意識を持たないと、なかなか当事者意識として授業改善には繋がらないのだ…。