昨年のセールで買って以来、ちょぼちょぼと使ってきたKindle Scribe。
※2023/08/17現在、発売以来の初めてのセール中!1割引は大きい。
比較的、パッとしないなぁ……と正直なところ思っていたよりは使い勝手がなぁと思っていた。
しかし、この夏に遠出して連日で研修を受けていると少し印象が変わってきた。
手書きの文字が変換されるようになり
せっかくメモを取ってもイマイチ使い勝手が悪かった初期バージョンだったのだけど、その後のアップデートで手書きを自動的にテキストデータに文字変換してくれる機能がついた。
この機能がなかなか便利。殴り書きのような字で書いたとしても、比較的、しっかりと元の文章に近い形でテキスト化してくれる。感覚としては丁寧に書いている部分はほぼ100%問題なく変換され、殴り書きの部分で7割くらいの精度という感じ。画数の多い字を殴り書きしてしまうとほぼ変換に失敗しているが、だいたいの字はテキストに変換できている。
テキストデータをボタン一つで簡単にEメールに送信できるのが意外と使い勝手が良い。
厳密な記録を必要としないのであれば、メールで送ったデータをコピペでNotionの業務記録に貼り付けておけば、あとから検索にひっかかるようになる。
Evernoteを有料で使っているならば、Evernoteに直接メール送信してもよいかもしれない。
GoodNote5でも投げ縄ツールを使ってテキスト変換をすることは簡単だけど、手書きで書いたノートを丸ごとボタン一つでテキスト化してEメール送信できる機能は無いので、これは結構強い。
惜しむらくはノートブックのデータのみに対応している点である。本への書き込みはPDFになる。
電池が持つことは重要だった
夏休みは一日がかりの研修が結構ある。時間に余裕があるので、研修の時間もたっぷりと取られている。
また、自分自身も割と遠出の出来る時期であるので、遠くの会場に電車で乗り込むことも多い。
そういう時に、実はiPadの弱点として「1日がかりの研修だとややバッテリーが心許ない」のである。特にGoodNote5などでノートを取っていると、画面を表示しっぱなしになるので、ゴリゴリとバッテリーが減っていく。
モバイルバッテリーを繋げば大した問題にならないかもしれないが、遠出をするときには少しでも荷物は減らしたい気分がある。
そんなときに、Kindle Scribeはかなり役に立ってくれた。つまり、電池の持ちが圧倒的なのである。
一日中、ノートを取っていたとしてもバッテリーにはぜんぜん余裕がある。自分の印象だとフル充電しておけば、1日使っても60%くらいは確実に残っている。
宿泊研修でもバッテリー充電をせずに済むくらいの余裕がある。このバッテリーを気にせずに使えるというのは紙の感覚に近い。
本当は色々とアプリを連携させて作業の出来るiPadの方が便利ではあるのだけど、バッテリーの持ちがやや長丁場には厳しい感じである。ApplePencilを使いながら他のアプリで編集作業などをやると半日で結構使ってしまったなという感じになる。
大きい画面の読書は気楽
これはずっといっているけど、やっぱり大きい画面での読書体験は非常によい。文字サイズも好みで調整できるし、画面が広く確保されていることで読むときの圧迫感が非常に小さい。
もちろん、ちょっと端末としては嵩張り、重くなっているので電車の中などで手軽に取り出して読むという用途には向かない。満員電車ではまず読めない。
ただ、落ち着いて読める場所があるのであれば、ページめくりの回数も減り、かなりストレスが小さい読書体験になる。
旅行にはiPadよりもよいかも?
旅行先と移動手段次第であるが、できるだけ身軽で行きたいと考えるのであれば、iPadよりもKindle Scribeを持っていった方がいいかもしれない。モバイルバッテリーやそのための配線類を削れるし、外出先で充電ケーブルを取り出す必要も無いので、非常にお手軽である。
Kindle ScribeとChromebookを持っていけば、高度なことは出来なくても企画の骨組みを整えるくらいの作業はお茶の子さいさいで出来る感じだ。まあ、Chromebookが比較的重量があるのがネックだけど(その分、堅牢性に優れているし値段も諦めがつくので乱暴に持ち運びできるのは気楽。Surface laptopとか運搬に気を遣うもの…)。
当然、Kindle Scribeがあれば旅行用に持っていく本を持たなくて済むのでその点でも身軽である。
その場で研修資料を写真で取り込んでノートに書き出すみたいなことはできないけど、資料とは別に箇条書きで情報を再構成するようなノートの取り方をするならば、なかなか便利です。