Googleの生成AIであるBardでお絵かきが出来るようになっていたので、とりあえず使ってみた。
比較的、よく使いそうなサービスのお絵かき機能で描いてくる絵がどんな差があるかを試してみた。
注意:厳密な検証ではなく、あくまでネタです。雑に同じようなプロンプトを投げてどのような出力をするかを試してみたという企画です。
今回のお題
今回のお題は、できるだけよく分からないものにしようということで、宮沢賢治の詩から「水汲み」という詩を利用しました。
この詩と「絵を描いて」という指示を英訳して、それぞれのサービスに投げました。
なお、今回は画風の指定としては「アニメ風にしてください」としました。特に理由はなし。
学校で一番使われる生成AI?Canvaのマジック機能
学校で一番よく使われるだろう生成AIはCanvaのマジック作成だろうなぁと思い、とりあえず、使ってみることにしました。
残念ながら、詩の長さ的に詩を丸ごとプロンプトで読ませられないというので、仕方ないのでChatGPTに詩を要約してもらう。いきなり企画倒れ感が強いがもう仕方ないので押し切る。
結果、出来上がった画像がこちら。
パンの自己主張が激しすぎる。遠くの雲のはずのパンが手前で不吉な塊になっている。
やっぱり詩を要約してもらったのが敗因か……。
絵の仕上がりについてはプロンプトに依るところが多いので、とりあえず、Canvaの特徴としてはこんな感じということで。わりと素朴な感じに仕上がりますね!
Copilot(Bing)の場合
Bingもお手軽に画像生成が出来るのでこちらでも挑戦。ちなみに日本語でそのまま詩を読ませると何度やっても絵を描いてくれないので、英語に迂回せざる得なかった。Bardで英語の訳が必要になるので、まあ結果的には問題なし。
で、出てきたのがこちら。
Copilot(Bing)はなぜか女の子の絵の確率が高い。
同時に出てきた絵は他にはこんな感じ。
「アニメ風」という指示を出すと、日本のアニメの影響力がかなり効いているような出力なのだなぁ……と感じる。
ChatGPTの場合
これも利用者が多そうなChatGPT。Bingを英語で使ったので、条件を揃えるためにこちらも英語で直接お願いしてみた。
その結果がこちら。
荒ぶるサーペントとヨハネの謎行動も強烈なのだけど、謎植物が群生しているのもなかなかインパクトが。
ChatGPTは割と一つ一つの単語に忠実にパーツを揃えようとしている感じがありますね。
結果的に妖星乱舞が聞こえてきそうな、カオスを超えて終末が近づく感じが。
今回の主役Bardさん
さて、今回の主役のBard。Bardの画像生成はまだ英語でしか対応していないため、英語で描いてもらうように依頼します。
そうして出来上がってきたのがこちら。
風景画として強調して描かれていますね。他の絵がキャラに割と焦点が行っていたのに対してBardはフワッと風景を捉えて、視点全体を描いている感じがあります。
なお、いくつかさらに生成をお願いしてみると……
こちらもなぜか少女を描き出すという挙動を見せる。あと謎のバラ。
唐突なローゼンメイデンみ。やはりこれも日本のアニメの影響力なのか?
結論
雑なプロンプトではダメですね…。
同じような指示を出しても、割と生成AIによって描く画風に差があるのは面白いところ。自分の欲しい図柄によって生成AIを使い分けてみるのもよいかもしれません。