丸つけになるならば幸せなんだけど…。
なかなか生徒の力を伸ばせているのかどうか自信が持てないのがつらいところです。
漢字をかけたり物を知っていたりという部分を大切にしながらも、考えることを問うような問題にしたのですが、なかなか、勉強をしないんだなぁ……という印象。
覚えようとしないものを覚えさせられる?
前提として、自分は現在、高校生を担当している。
もちろん、漢字を一つ学んでもらうためにも、ただドリルを覚えておけよという指導じゃだめだということは、もう、何度も何度も繰り返し教えられて来ているので、覚えることについてもちゃんと色々手立てをしなければいけないことも重々分かっている。
でも、それでもね……。
小学校配当漢字の読み書きやどうしても理解してもらわなければ困る修辞技法や授業で解説した古典常識については、どこかで自分で覚えてもらわないと困るのですが、なかなか、これがこちらの期待とは裏腹に……。
もちろん、色々な校種があるので一概に話せないのだけど……本当に、最後に、学校の外に出た時に、書いたり読んだりできるために必要な知識、覚えなければいけないことはある……という認識でいいんだよね?
点数を取れる問題を作るのは簡単なんだけど…
考査の問題について言えば、別に点数を取らせること自体は難しいことではない。考査の難易度を下げたり対策プリントをやらせればいいんだから。
でも、それを国語の勉強だと思われるのも困るんだよなぁ……。漢字一つ覚えるのにしても、プリントを作ってもらわないと勉強できないって習慣は、やっぱり学校の外に子どもを送り出したときに、あまりよい結果になるイメージがわかない。
漢字を覚えさせるなら、プリント配って、範囲を絞って、ちゃんとできるという体験をさせてしまうのがいいのかもしれないけど、でも、プリントを配ってもなぁ……。結局、機械的に記号を覚えているだけだから、文脈を変えるとできなかったし…。
地道に使う機会を増やして、必要性を納得してもらわないと困るのだけど、小学校の頃から、ひらがなで別に何も言われてこなかったから先生がそんなに厳しく言うのはストレスだといわれても困るのです。
考えながらじゃないとできないことは定着していることではない
普段散々考えることはいいことだみたいなことを言っているくせに、こういうときはやっぱり覚えることを言ってしまうのは卑怯かしらん。
でも、やっぱり自由闊達に論じるためには、ある程度、無意識に使いこなせる領域が広くないといないなぁと思う。
言葉を知らないことが発想の制限になっていたり、話し合いをしても生産性が上がらない原因になっていたりするだけに……ね。
考えながらでないとまとめられない知識は、やっぱり瞬発力の必要な議論には使えない。
もっと、彼らの住んでいる世界の枠を広げておく必要はあるんだろうなぁ……。
覚える気がない、覚えて世界を広げる習慣がないものをどうしたものか。