11月に入り、雑誌でも手帳特集が組まれ、書店や雑貨店にいけば手帳が立ち並ぶ今日この頃、皆さまは手帳は準備されましたか?
自分は昔からほぼ日手帳ユーザーです。
今年も相変わらずほぼ日手帳カズンとweeksでやっていきます。
せっかくなので久々に自分の手帳(カズンとweeks)の使い方をまとめてみる。
追記:アプリとの併用についての実践については
Todoistで始める教員のタスクマネジメント・実践編 - ならずものになろう
という記事を書きましたので、ご覧ください。
定時に帰るための手帳
まあ、定時に帰ることなんてないんですけどね……。
基本的に、教員の仕事はいくらやってもなくなりません。仕事を探して見つけようとするといくらでも見つかってしまうのが教員の仕事であるため、一日にどこまでやるのかという意識は必要です。
朝一番に見通しを立てる
自分はやるべき仕事は、その仕事が発生した段階で「Todoist」というアプリにすべて投げ込んでいます。
そのため、朝、出勤したら初めにこのリストから本日分の仕事をほぼ日カズンへと棚卸します。
手帳へと書き出すことによって、一日の仕事量の概算と空き時間の確認を行い、どの時間にどの仕事をするのかというイメージを持つようにします。
手帳に書き出した仕事が終わったらダラダラしないで帰る。そういう線引きをして動くようにしています。
約束は相手に見せるようにメモする
どうしても学校の仕事は数字などで目に見えてわかる仕事ばかりではないので、記憶に頼って仕事をしていると「言った、言わない」の喧嘩になりかねない。
そのため、どうしてもしっかりと共有しておかなければいけない情報に関しては、相手の目の前でメモする。
授業のアイデアは細々とメモする
カズンは重いので職員室に置きっぱなしである。その代わり、教室にはweeksを持ち歩いている。
そこでは予定の確認はもちろんだが、どちらかと言えば「思いついたことや気づいたことをメモする」ために使っている。
また、生徒の休み時間に生徒を観察して気づいたことや授業計画で考えていることをどんどんメモしておくことで、授業研究の時間を捻出するようにしている。
記録としての手帳
ほぼ日手帳カズンはA5サイズで365日分のデイリーページがあるため、非常に広々として使える(ただし、巨大で重い)。
そのため、その広々としたスペースを活用して、できるだけ多くの記録を残すようにしている。
授業の手応え
いつでも授業は試行錯誤だ。だから、授業で生徒がどのような反応をしたか、どのような力が育っているのか、作ったプリントのどこに問題があったかなどをメモするようにしている。
ちょっとした気になることも一か月も積み重ねると次の単元を立てるためのヒントがかなり見つかる。
分掌などの仕事の結果や反省
忘れてはいけないことはどんどんメモするようにしている。
学校は年度ごとにだいたい決まったサイクルで動いていくので授業以外の事務的な仕事をメモしておくと一年後、二年後などに見返したときに段取りを組むためのヒントが見つかる。
作問などにかかった時間の記録
考査も定期的にやってきますからね……どのくらい作問に時間がかかったかを記録して置いて、次の考査の際にできるだけ精神的に余裕をもって仕事ができるように……。
研修や講演会や読書の記録
基本はポメラでメモしているのですが、図示したりキーワードをメモしたりすることは手帳にしています。後述しますが、授業作りの際に、研修や講演会のネタが使えることは結構あるのです。読み返すという意味だとポメラの電子データよりも手帳のほうがいいんです。
アイデア帳としての手帳
上でもちょっと書いたけど手帳は思考のための母艦である。
過去のデータの蓄積も重要だが、そこからさらに新しい発想をするためにも使う。
授業の構想に困ったら読み返す
大抵、いつも、というか年がら年中、授業づくりに苦しんでいます。そして、たいてい授業のアイデアの突破口としては「以前に考えたけど生徒の実態に合っていないので寝かせたアイデア」が使えることが多いです。
そのため、授業作りに困ったら徹底的に手帳を読み返すようにしています。
ひたすら落書き
自分のこだわりを納得するためにはひたすら同じことでもいいから書きだすことが大切です。聞きかじった言葉や読んだことを書いて考え、書いて考えを繰り返すうちにやりたいことが見えてくることも多いです。
仮の指導案を書いてみることも多いですねぇ…。
自分の目標の管理
生徒に対処療法的に日々を過ごしていると自分の成長を忘れます。
読書リストや指導のテーマなどを精査するために使います。
注意点
個人や学校の情報は書かない
当たり前ですが、紛失の恐れがあるため学校に関する情報や生徒個人の情報は書きません。授業の振り返りは書きますがクラス名や個人名は書かずに、授業内容そのものに対する感想などにしています。
学校内にだって置き忘れたら生徒の目に触れる可能性があるということを考えて使用すべきです。
できるだけ読み返す
書いて満足していてもだめです。読み返して使うことで書くことに投資した時間が回収されます。
神経質にならない
空白があると埋めたくなりますし、ちゃんと書いていないと気分が悪くなりやすいのですが、別に仕事の効率化や趣味で書いているのだから神経質になるのは損です。
書けないときは書けないものとして割り切って、白紙のページだっていいのです。
参考文献
もし、教員向けの手帳術や仕事術について知りたければ以下の書籍などをおススメします。
まあ、おなじみの人も。
せっかく年末なので、もしよければ手帳術を教えてください。
個人的には教務手帳が上手く使えないのでそのあたりの工夫を聞いてみたいですね。