年末はさすがに一週間くらい休める。一週間もまとまって休みを取ることが出来れば、さすがにそれなりの冊数を本を読めるだろうと思っている。
だから、Amazonのサイバーマンデーセールに合わせて、少し多めに本を注文してみた。
サイバーマンデーのポイント狙いで買った書籍が届きました。なお、『未来を創る〜』はすでに持っていたのであった。Amazonめ、酷いことしやがる。 pic.twitter.com/yxl4CsSch4
— ロカルノ (@s_locarno) 2018年12月13日
八つ当たりである。
今回買ってみた本
今回はポイント狙いということもあって比較的、値段が掛かるものを買ってみました。
この辞典は第5版にあたる。思えば、この辞典を第3版から持っているので長い付き合いである。あといくつ買うのだろうか……。
中学校 国語授業づくりの基礎・基本 学びに向かう力を育む環境づくり (シリーズ国語授業づくり)
- 作者: 安居 總子,甲斐 利恵子,日本国語教育学会
- 出版社/メーカー: 東洋館出版社
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
中学校 文学 主体的・対話的に読み深める (シリーズ国語授業づくり)
- 作者: 飯田 和明,上谷 順三郎,児玉 忠,日本国語教育学会
- 出版社/メーカー: 東洋館出版社
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
日本国語教育学会編集の「授業づくりシリーズ」。
このシリーズは非常に勉強になる。書いている人も授業名人と名高い先生であったり学会でも著名な研究者の方であったり、名前で内容を判断する訳ではないが、さすがのクオリティである。
ちなみに、個人的に一番勉強になったのがこれ。
発問―考える授業、言語活動の授業における効果的な発問―(シリーズ国語授業づくり)
- 作者: 寺井正憲,伊崎一夫,功刀道子,日本国語教育学会
- 出版社/メーカー: 東洋館出版社
- 発売日: 2015/12/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
一見すると教員主導に見える「発問」という技術ですが、そうではないのです。
いい加減、見飽きた感じですが……。まあ、現場で扱いやすい資料だろうと思って購入。高校国語への批判が非常に強い口調で書かれている。
正直、論拠が微妙なものも感じるが、国語教育への風当たりの強さを現場は軽く見ているように感じる部分もあるので、指摘されている事実はよく考えるべきに思う。
好き勝手教えていいというものではない、という苛立ちを感じる記述が多い。まあ、どこかで高校の国語科は一旦、徹底して議論もとい喧嘩が必要なんだろうなと思う。
ちなみに、本書では「文学軽視」という批判への反論を書いていますが、これはおそらく全く議論がかみ合っていないかと思います。学習指導要領作成に近い側からの理屈と現場のどうしようもない現実からの発言と文学研究界隈からの批判とが、全く別のことを別の立場から別の議論を延焼させているので、議論になっていない。
この本で書かれている理屈にも現場としては首肯はできないし、文学界隈からの批判にも国語科教育でなすべきこととのズレを感じる。肝心の高校の国語科自体も何を教えるかが「入試」に依存しすぎていたり、定番教材に偏りすぎて、「何を教えるか」という議論が弱いとも感じる。
うーん……根本的に高校国語の実践を積み重ね、研鑽していく時期なのかもしれない。発表や論争が活発になり、記録として蓄積されてきて、やっと見えてくることもあるかもしれない。
いずれにしも、議論、もとい喧嘩になるな、きっと。
持っているのに二冊も買ってしまったよ……、しかも最近買ったばかりという。
いいだ……どうせ、家と職場で両方に置いておくさ。