私大入試も始まりましたが国公立の出願もだいたい決着が付き始め、過去問指導が本格化する時期です(出願は6日まで)。
来週後半になると私大入試が本格化するので、今週末から来週の中盤くらいまでが一回目の添削のピークと言ったところ。
バラエティ豊かな入試問題
私大の入試問題は素材の面白さはともかくとして、選択式がほとんどなので生徒から解説を求められることも少ないし、じっくり素材を読もうという話にもなりにくい。本当はじっくり検証したほうがいいことも多いけど……まあ、国語だけやればいいというものもでもないし、受験校の数が多いのでなかなか……ね。
国公立は性質上、前期後期に1校ずつしか出願できないため、その大学の過去問をじっくりと掘り下げて、考える訓練をする余裕がある……というか、必要に迫られるのである。
文系だからと言って二次試験に必ずしも国語の記述問題がある訳ではなく、小論文を課す大学も少なからずある(特に教育学部や学際的な学部など)ので、併せて対応していくことになる。小論文ならばなおさらじっくり考える必要があるのである。
大学の特色を感じる…
二次試験の問題は、その大学の特色がよく出ているなぁと感じる。
このあたりの感覚は下手の生兵法よりも予備校の過去問集が快刀乱麻に解説してくれている。
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筆が乗りすぎて饒舌すぎる気もするが……まあ、特色を知っておいた方が書きやすい気もする。
それはともかく、それぞれの大学のバラエティを見ていると、こういう切り口があるのだなぁ……と参考になる。バラエティの幅が広くて、色々な大学を添削して回っていると、誰にどの指示を出せばよかったのか混乱したりする(笑)。
書けるようになってもらうために
添削の難しさは、ひたすら朱入れをして間違いをしてきしてもダメということだ。
書いてきた答案からどんな読み取りを行っていて、どう読み直しをさせればよいかということを考えなければいけない。
大学によってどこまで内容を踏み込んで考えるかに差がある。再現答案や成績開示の結果を照らし合わせて、だいたいの目安をそれぞれの大学に併せて考えてはいるが……真実は闇の中である。
意外と難関大学で、一見すると単純で簡単に見える問題が出たりするのだけど、あれはどこまで書けばいいのよ……と悩まされる。
ただ、難しいことをやっているようで、どの大学の問題も高校の教科書で触れられているテーマである。普段の勉強からきちんと積み重ねていけば、たどり着くところにある。
教え子たちはこれまでやってきたことを、きちんと思い出して、目の前にしている問題と戦えるだろうか。ここからの踏ん張りどころである。