そろそろ私立大学の入試が本格化してくる時期ですね。
いわゆる有名大学の入試が連続してくるのがこの2月の中旬です。併せて、合否発表も行われてくる時期になります。
共通テストが荒れているので、今年の私大の入試もなかなか荒れそうな印象はあり、合否結果を待つ身としてはなかなか気が重い日々が続きそうです。
想定通りはない
この数年は色々な境の時期になっていて、入試が不安定である。
去年から共通テストになったことはその大きな例の一つであるし、受験者の数が大幅に減り続けているということも受験の状況が例年通りにいかない要因である。また、私立大学について言えば、二学期の間に総合型選抜や学校推薦型選抜によってそれなりの数の合格者が出ている印象がある。この合格数によっても一般受験の合格者数が変化してくるところなので、さて、今年の一般入試がどうなるのか、例年通りにはいかないだろうなという不安がある。
大局的に見れば「大きな変化はなかった」というような結論になるのかもしれないが、個々の生徒の合否結果を眺めていると色々なことが起こるものである。
自分が十分に例年であれば合格できる実力を持っていて、当日のテストで得点を取ることができても、色々な要因によって合格が出ないことはあるので、あまり一喜一憂しない方が本当は望ましい。
数年前の私学定員厳格化の時期は本当に厳しかった。想定通りにいかないことのダメージの大きさよ。
そのころの厳しさのイメージがあるから、最悪を想定してさまざまな受験パターンを考えて生徒には提案していくのだが、それだって予想の一つに過ぎず、外れる時は外れる。見込みが外れた時のリカバリーは生徒にとっては非常に厳しいものである。
今年はどうなるか
今年の受験がどのような展開になるのかは結果論でしかわからない。ただ、色々な予備校から出ている資料や肌感覚としては基本的には「安全志向」であると感じるが、一方である程度の学力レベルまでくると「強気」に出願しようとする姿勢が見て取れる。受験者の絶対数は減っているので強気の出願は理にかなっている。とはいえ、強気になるにはやはりそれなりに根拠が必要なので、なかなか強気に踏み切れる数は多くない気はする。
国公立大学については共通テストが荒れた影響もあって受験者がごっそりといなくなっている大学がいくつか見られる一方で、受験生に都合がいい(学力、試験科目数、配点、試験会場など)大学がびっくりするくらい志願者が集まっている(とはいえ、そういう出願の仕方だと私大の合格次第で実際には受験しないという層は一定数いそう。欠席率が気になるところだ)。
ま、結局、やってみないと分からないのである。
一つ言えることとしては、弱気は何をやるにしてもマイナスである。受験する前から落ちた言い訳を考えたりその大学でなくてもいいと言ってみたりするのは、追い込みを失敗することにつながるから、やめたほうが良い。進学するかどうかなど、3月になってみないと分からない。しっかりと出願した大学は全て合格するつもりで受験するべきである。
色々なものが不透明なうちに受験はジェットコースターのように過ぎていく。
毎日、どうやって気持ちを整えて生活をするかが大切な時期です。