本日は言うまでもなく東日本大震災を思わずにはいられない日である。311以来必ず毎年14時46分は生徒と黙祷をしていたのが、今年が少し特殊事情でなくなったということだ。意外とそのことに感傷的になっている自分がいる。
自分にとっての311は直接の被災者ではないが、色々と思わされることのあった経験である。それだけに一体震災でどのようなことがあったのかということを生徒に語る日が311という日である。
だんだんと、震災のイメージが薄くなり、遠い過去の話になっていく。
しかし、自分から遠く離れた記憶や過去の悲惨なことを自分事として受け止められることが出来るだけの想像力は子どもたちに持ってほしいと思うのである。
そういう願いを込めて、311は生徒に語らねばならないと思っていただけに、こうして生徒と会話をすることもなく過ごすこの一日は意外とむなしい。そして喪失感を感じるのである。
誰もいない教室、いつに終わるかわからない陰鬱さ、なんだかとてもあの年の薄ら寒い春を思い出す。