四月一日。普段であれば、新しいクラスと新しい生徒たちのことを考えて、はやる気持ちを抑えながら過ごすものなのに、今年は陰鬱な気持ちである。
日常が始まらない
出勤してみて直面するのは、やはり四月の学校の再開の目処がまだまだ分からないということである。なんとか授業が再開できればと思っていたのだが、やはり見通しは暗い。
去年は出勤を渋っていましたが…。
まあ、休み明けの憂鬱さは今年も同じだけど。むしろ、見通しの暗い出勤は一層に憂鬱である。
学校がどうなるかが見通しがないままに、例年通りに会議が進んでいったり新学期準備が進んでいったりするのだが、それでもイマイチ気持ちが乗りきらないで集中力が続かない。
一体、いつになったら自分たちの日常に戻れるのだろうか?年間の行事予定を考えるにしても何も決まらないで色々なところを堂々巡りして終わってしまっている。
仕方がないので準備を進める
ついに東京都が動いた。
こうなると首都圏の学校はGWまで休校が可能性としては高いだろうな。公立高校はともかく、私立や国立大附属となると県をまたいで通ってくる生徒がそれなりの数がいる以上は、どうにもなるまい。
都立高校では、情報通信技術(ICT)を活用した自宅学習を生徒に指示することを求める。
簡単に言ってくれるけど、生徒の学びに不利益を生じさせないほどに高度な指導がICTで出来るのであれば、そもそも普段から学校に通学させる意味がない。
逆に言えば、ここでICTで十分に指導が出来てしまうのであれば、出席日数で生徒の進級や卒業を管理する必要がなくなる。いずれにしても学校はここで大きく変わることが求められてしまうのであろう。元には戻れまい。

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いずれ宣言されるだろう、「休校」に備えていよいよ本腰を入れて他の先生方にも研修して進めないとダメだな。