ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

む…難しい…

授業が軌道に乗り始めたら体調も回復傾向にあるのだが、気圧の変化でダウン気味になったりと忙しない。仕事をしていてもろくなことにならないので、早めに帰宅してダラダラとしている。

ダラダラとしながら積ん読を消化しているのだが……。

明治図書のレベルじゃない!!

今、読んでいるのがこれ。

鶴田先生の新刊なのだが……これがなかなか手強いぞ。明治図書だと思って読んでいると、全然読めない。いや、授業の話や実践への考え方的なことは非常にシンプルに書いてあるので面白いし、使える!!と思うのだけど、ちゃんと理解しようと思うとこれ、けっこうキツい。

3日前に紹介したけど、学力観の分析や実際の授業分析の対象が現在の実践のみならず、いわゆる国語教育の大家の有名な実践などにも触れられており、議論の射程の広さを感じられる。とはいえ、明治図書なので、わかりやすさが優先で書かれているのだけど……実際に掘り下げて詳しく分析を考えるとなると、自分で引っ張り出したい資料が次々と出てくるのでなかなか大変。

あぁ……この感覚はあれだ。大学院の演習のように、一つの話題を自分で意味づけて掘り下げるってタイプのものだ。誰かと議論しながら深めた方が楽しいわ、これ。

この本を読み深めるならば、補助線として

この辺りを併せて読んでおきたい。

今回のこの一冊はなかなか味わい深い、会心の一冊な気がする。

なお、この手の話題だと小学校や中学校の話題が中心にはなり、高校が埒外になることが多いのだけど、この本は大学入学共通テストの悪名高い記述問題に対しても批判的検討と提案を少し触れています。

高校の教員にも読んで欲しい一冊……というか、高校の今度の科目構成や質的変化を考えるなら読んでおきたい一冊だ。まあ……読んで、納得して、授業に反映する……というところまで受け入れてもらえるかという気持ちもするのだが…。コンテンツを教えたい、難しいことを教えたい、入試で点数を取らせたいという思いで授業をやっているのであれば、あまりに距離は大きいので…。

書評はいずれどこかで

そんなわけで、読むことに苦戦していて、書評が書ける状態にないです。せめて、良い本なので、紹介だけでも……と思い、こうして書いています。 

わりとお勧めですよ。

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