七月も明日から後半戦。
一学期も最終週に入りますが、そういう時期といえば面談の時期である。
面談も大切な仕事
授業以外のことは何かと教員の仕事なのかと槍玉に挙がりやすいのだが、保護者対応も教育活動としては大切なことなのだと思う。教科の授業の方法ばかりを大学で教えられることになる場合がほとんどだろうけど、きちんと保護者と関係性を築けることは、授業以上に教育的な意味はあるのだろうと思う。
無論、担任だけの業務であるので、保護者対応をしない教員が教育活動として不十分だということが言いたいわけではなく、学校という全体の仕組みを考えたときに、保護者との関係を友好にすることの意義は大きいと思うのである。
保護者の不安や願いを聞き入れて、安心して学校に通っていただけるように…と思うのである。
学校の信頼がなくなればなくなるほど、学校の外の物に保護者は頼らざるを得なくなり、ムダな負担を保護者や生徒に負わせることになるのである。学校の外の機会を活用するなら、ネガティブなものではなくて、自分から必要だという気持ちを持ってポジティブな気持ちで活用してもらいたいところである。
学校への意見の多い保護者は、正面から対応するのはなかなかしんどいことも多いのだが、ただ、学校に対する関心があるというのは非常に健全な状態であると思う。何も言わないで離れられていくことほど危険な状態はない。
教員は誰の味方でもなく…
保護者面談は色々な話が出てくるものである。職業倫理として一切内容は書くことはないけど、面談をしていて思うのが教員の立ち位置の難しさである。
生徒、保護者、教員の三者関係はやはり微妙で難しいものである。距離感であるとか期待されていることだとか願うことだとか……三者三様で様々な思惑を直接言ったり言わなかったりしながら生活しているのだ。
個人に大切だと思うことを、これからの経験から簡単に、そして婉曲的に言うならば、教員はやはり第三者であることが健全なのだ。誰にでも平等に距離があるから、誰にでも平等に目が届くのである。
その距離感や手放し方などを間違えてしまうと、やはり三者三様に不幸になるしかないのである。
これがまた、金銭を基にしたサービス関係でもないから話がこじれてくるわけで……。