ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

出願の方針を考える

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国公立大学の出願の山場が来週になりそうです。

先週末に大体予備校からの情報は出揃っているので、あとはその情報を見て自分が納得できるところに出願していくことになるのだろうと思う。

これだけ荒れた入試になると自分から勝負を降りてしまいそうな生徒が多いのは心配である。自分の教えている生徒でなくても、受験勉強に踏ん張りながら取り組んできた生徒たちが受験前から萎えてしまうのは心配です。

特に今年の入試で精神的にきつそうなのが去年の入試からの再チャレンジ勢だと思う。今年に期するものがあって浪人を選んだというのに、これだけ共通テストが点数を取りにくいとなるとかなりダメージを負ってしまっているのではないかと感じる。

受験に行くこと

何はなくてもまずは受験に行かないことには合格が出ることはない。ただ、点数が取れないで、また各種データを見ても旗色が悪いとなると、なかなか思い切って出願して受験に挑戦するという気持ちになることは難しいのだろうと思う。でも、せっかく自分が第一志望として一年間頑張ってきたのであれば、旗色が悪くても挑戦したほうが後悔がないとは思うのだ。

もちろん、いろいろな事情を抱えて、現実的な受験をしなければならないというパターンは多くあるのだが、事情が許すのであれば挑戦するべきだろうと思う。

受験会場に行くことで自分の受験に踏ん切りをつけないと、いつまで経っても受験の話を続けることになる。

受験してみて、しっかりと判定されてしまうということは、精神的にはきついことではあるのだが、その試練をきちんと受け止めることも大切なことなのだ。

一番、よくないのは「今年はもう合格できないから、来年受験すればいい」と受験すらせずに浪人をすることである。

自分のやってことの評価を受けるということがとても大切なのだ。

現実的にも考える

一方で、現実的な方針も考えなければいけない。

前期入試では挑戦するとしても、後期入試は本当に最後の入試になる可能性が高いので、合格で終わりにするのかどうかということの重みには精神的に差が出る。実際、合格が出ると、そこから進学を現実的に考えるという場合もあるので、これも合格してみないと、その時の気持ちはわからないのである。

どういう形で自分の入試を終えるのかということは、共通テストが終わって気持ちが舞い上がっているときにはイメージを持ちにくいかもしれないが、いろいろな人の意見を聞いて自分の三月のイメージを持つようにしてもらいたい。

本当、国公立大学の出願が前期後期同時だというのは、受験生のメンタルには大きな負担を強いるなと毎年思う。

せめて後期日程の出願締め切りが2月の中旬くらいになれば、また持ちようも変わってくるだろうに。

挑戦することにはわがままでいい

自分の受験なので、挑戦するということ自体にはわがままでいいと思っている。保護者には負担をかけることにもなるが、自分がやりたいと覚悟が決まるのであれば、せめて受験だけはわがままでいい。

四月からのことを考えると身動きが取れなくなりやすい。だからこそ、目の前のことに集中して、しっかりと自分の受験に蹴りをつけてもらいたい。

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