明治図書のサイトの特集に池田修先生の興味深い記事が掲載されていました。
とても基礎的な話であるので、もしかすると国語科を専門に指導している先生にとっては「当たり前」に思えることかもしれない。もちろん、こういう「技術」は暗黙知とされていることが多くて明文化してこうやって丁寧に教えてくれる人は多くはないような気がするので、これほど丁寧に細分化して教えてくれることはありがたいものです。
実習生の授業と技術
ちょうど六月は教育実習の時期であるので、色々な授業を見る機会が多い。
実習生の授業を見ていると、明らかにベテランの教員と異なることは、生徒の姿がどれだけ見えているかということと、一つ一つの課題の指示の出し方の質である。
ある意味で「余裕があるか」ということで集約されるかもしれないが、こういう明文化されていない暗黙知の差なのかもしれない。
逆に言えば、こういう暗黙知になってしまっているようなことを、ちゃんと技術として練習が出来るのであれば、実習生が集中して取り組むべき課題が、授業を回すことから生徒の成長を支援するための方法を学ぶことへと重心を少し移せるようになるかもしれない。
自分の技術を磨くことにばかり終始して、生徒の変化を見取るという視点を知らずに実習を終えてしまうということ…それは実習の使い方として勿体ないかもしれない。
勘所をつかむには
こういう指示のワザを学ぶために一番よいことは、やはり自分で自分のてびきを使って教員見本を作ってみることである。
いつだって自分が一番の言語活動者でなければ、授業で人を動かすこと何て出来ないのだ。