明日の天候が不安な感じですね…状況によっては授業ができずに、休校になるかもしれない。この「かもしれない」という状況で宙づりにされるのが一番やりにくいのである。
ぜいたくな悩みとも
3年前はこのくらいの時期にやっと一斉休校が解けたのである。
結果的に見れば、この記事の数字とは比にならないくらい多くの人が感染したし(自分も罹りましたよ…)、一斉休校の意義はあったのか?と思うくらい日常化した状態にはなってしまったけど、それでも3年前に強固に生徒の安全を軽視する方向性を主張した人が少なからずいたことは忘れない。
生徒が学校に登校してこられることは大切だと実感した出来事である。一方で、そこまでして学校に縛り付けたいのか、そのクセにICTについては技術を学ばないのかと何度、怒髪天を衝いたことか。
結局、beforeコロナの学校に戻りつつある。GIGAスクール端末を活かせている学校は少しの変化を、コロナが関係なくなってGIGAなんて使わないと蔑ろにしている学校はそのまま固着して…。
なぜ、端末の持ち帰りをさせないのか?という質問をしたら「子どもに重いものを持たせるのは可哀想だから」と返されたという話を聞いたことがある。
そういう世界が現実である人と全然違う世界を現実として生きている人がいる。同じ場所で。その無風の分断は危機的なものがあるなと思う。
そのような状況を思い出してみると、こうして「台風で休校になったら明日の授業が潰れて授業数が……」なんて悩みはぜいたくな悩みかもしれない。基本的にちゃんと学校が平常運転だからこそ、こんなことを言えるのだから。
無理をしなくてもいい
こういう台風が接近しているという状況でも、休校にするか決断をできない学校の様子を見ていると、危機管理の難しさを思う。ただ、あのコロナの休校があっても、学校の基盤は思ったよりも頑丈で、崩れることはなかったのだから、もっと無理をしない学校のあり方にシフトしていいんじゃないかと。
大雨になるのが分かっているのなら、そうそうにゆるやかなオンライン授業などに切り替えられればいいじゃない?
そもそも一息つくタイミングが不意に来てもいいじゃないか。
授業も、カリキュラムも、もっと余裕を持てるように見直せる日はいつになったらくるのだろうか。