今週のお題「上半期ベスト◯◯」
厳密にいうと今シーズンではないものも含まれますが、まあ、それはご愛敬ということで。
本質的にはシンプルに
今年の新年の初めに読んだこれが一番やはり自分にとっては意義が深い。
書籍のタイトルの通りである。奇をてらわずに、分かりやすく楽しく、そしてそれぞれの子どもがそれぞれに自分にとって必要な学びを選べるという授業。
色々とごちゃごちゃとして、無駄に大人の都合でややこしくしていることが非常に無駄に思えてくる。
しっかりと理想において常に考えていきたいなと思う。
したたかな言葉を磨く
これは完全に去年の年末なのだけど、まあ、今年の実践のための本なので。
シンプルだけと磨かれている。きちんと伝えているけど押し付けていない。教室の中の言葉がどのように使われれば良いか、どのように練り込まれれば良いか、そういう力強さを感じる一冊である。
国語の授業って本質的に言葉を扱うんですよ。当たり前のことを言っているけど、言葉を扱うってことをどれだけ避けて授業をしているのだろうと自省する。教員の言葉、子どもの言葉、それぞれの言葉が空回りしていかないためには何が必要なのか。
そういう地に足のついた「教えること」を考えることになるのだ。
国語科、そして教育全般も
国語科としても重要だけど少し広げた視点もあり。
歴史に学ぶことの重要性を思うし、実践記録を読み解くということが、教員にとって重要な訓練だと思うのだ。
この本に紹介されているエピソードはどれもコンパクトで最低限の分量にギチギチに情報を詰め込んでいるような印象だ。本当は読み解くためにはもっとこの本から他の本へと狩猟していかなければいけない。そういうことを要求される本だ。
手に取って、すぐに簡単に読めて、明日から役立つというような、そういう類いの本ではない。
合理化して、仕事を効率的にしていくということは構わない。
でも、どこかのタイミングでもっとこういう地道な訓練は必要だろうと思う。ウケはすこぶる悪い気がするが。