ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

デジタルでのポートフォリオについて

昨日の補足のような話。

www.s-locarno.com

学びの成果をまとめることについて、アイデアは無いわけではないという補足。

Googleサイトはお手軽なのだけど

GoogleClassroomでの学習の成果をまとめるという点では、Googleサイトがおそらく一番お手軽。Googleドライブ上で連携しているので、何かデータを埋め込みたいときにはメニューからお手軽に実現可能。

サイトの使い方のイメージはこの本の記事が分かりやすい。

メインは教員の使い方の解説ではあるけど、生徒に使わせても同じことが出来る。

むしろ、自分のイメージとしては、単元ごとに生徒にサイトに自分の学びに使った素材をまとめさせるようなことをしたいのである。

読んだ素材、取り組んだ成果物、参考にしたサイト……そういうものを単元ごとにページを作って自分なりに学びのストーリーを語るような形で編集する。

そういうことが出来たら、まさに国語科の「学習記録」のデジタル版とも言うべきものが実現できるのだと思う。

このような使い方については、むしろGoogle自身も推奨しているので、認定教育者試験のトレーニングで、そういう話題が出てくる。

edu.google.com

試行錯誤が紙でやるよりも遙かに簡単なので、ぜひやってみたい活動である。

立ち塞がる禁止の壁

しかし、こういうアイデアがあるのに自分が実践しないのはなぜか。

能力的な問題で実現できないからではない。

理由はシンプルで勤務校でGoogleサイトの新規作成が禁止されているからだ。生徒が勝手にサイトを作ることが危険だという。

まあ……色々な悪用の可能性はあるのだけど、別にサイトでなくてもドキュメントやスプレッドシートでも、教員が懸念するような悪用は出来る。サイトだからと言って学校の外部に公開できるかと言えば、それは管理コンソールで制御できるので、あまり問題にならないはずなのだけど…。

デジタルのポートフォリオを作るという訳の分からないことよりも、目に見えて分かりやすく起こりそうな事故を防ぎたいという心性に対して、時間をかけて説得するのは骨が折れるし、正直、面倒でそれどころでもないという気持ちが湧いている。

やや迂回するが他の手段を取った方が手っ取り早いのだ。

CanvaやMiroで埋め込んでいく

Googleサイトほど手軽ではないがCanvaやMiroにはGoogleドキュメントやスプレッドシートを埋め込んでプレビューすることができるので、それで代替するのも手だろうなと思うところ。

サイトのように構造的に編集するのは難しいのだけど、代替案としてはそこまで悪くはない気がする。

ただ、ちょっと操作自体に慣れてもらう必要があるので、余計な指導の手間は確実に増えるし、どこから手をつけたら良いかという発想がイメージしにくいかもしれない。

自由に使いこなせると、かなり面白い。年間の学びが一枚のボードに凝縮されて一覧できるって、デジタルでなければ絶対にあり得ない体験だ。それだけに実現できたら面白いだろうなぁ……ただ、権限の設定によっては埋め込みが勿論出来ないので、そういうところにネックが……。

何にしても縛りが増えると厳しい。本当はGoogleサイトを迂回するためにCanvaなどを使うことについても色々とツッコミどころがありますが……。

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