ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

結局、毎年解き直す

この時期は国公立の二次試験に向けて添削指導が始まっている。

毎年、だいたい添削指導する大学は同じなので、毎年やっているのだから蓄積があるように思えるのだけど…

現代文は覚えていられない

現代文の問題は本文を読み、説明するというタイプの問題がほとんどである。設問と答えだけ見ても何が何だか分からない(厳密に言えば、きちんと練られている回答であれば設問と回答で本文の骨子ははっきりと分かるのだけど、それにしてもである)。

だから必ず本文を隅から隅まで読み直すことになるのだが、しばらくその問題とお別れしていると、いつでも新鮮な気持ちで読めますね。ええ。

基本的にもう紙で問題を解くことはなく、GoodNote6でPDFに書き込みながら作業しているので、一年前の記録だってしっかりと残っている。

記録は残っていても記憶は残っていない。

自分の記憶力がびっくりするくらいに、全くどんな話だったか、構造だったかを覚えていないのである。

まあ、読み出せばどういう構造だったかを把握しているので、すぐに思い出せないこともないわけでもないのだけど、いつも新鮮な気持ちになって読み直しているわけです。

この辺りは他教科も事情は同じでしょう。

生徒の読み方を確認するために…

自分の読み方は、それでもローコストで思い出せるのだけど、結局、本文を隅々まで読まなければならない。

それは生徒がどのような筋で読んだのかを確認するために必要な作業であるからだ。

結局、自分がざっくりと構造を読んで記述の方向性を決められたとしても、それを生徒にただ模範解答として渡してもあまり意味が無い。生徒がどういう読み方をしていて、何が足りないのかを逆算して、その上で何を確認させたいのかを返さなければいけない。

そうなるとやっぱりちゃんと本文を読み直さないと無理なのですよね……。うろ覚えではやれないのです。

もちろん、失敗するパターンにもある程度の類型はあるので、年々、把握その速度は速くなっている気がするけど……読み直す手間は変わらないのでした。

過去問を解くことは学びにもなる

入試問題は今の世相を上手く捉えているので、じっくりと考えてみると面白いものです。かなり授業づくりでもヒントになります。

だから、手間はかかるけどじっくりと向き合うことは大切なのですよね。

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