ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

共通テストの振り返りを始める

Violet

共通テストから三日が経って、リサーチも公開になり始めた。

だいたい、テストの全体像が見えるようになってきたなあという印象。平均点なども見えてくるので、こうなると本格的にそれぞれの科目がどのような問題だったのかの分析を進めたいところだ。

国語に関して言えば…

詳しい話はまた別の機会にするとして、ざっくりとしたことを書いておこうと思う。

国語の問題に関して言えば、時間に対してだいぶ配慮された問題であるなという世間一般の評価に同意するところである。

4択にしたのは随分と思い切った判断だと思うし、設問についても変なひねりはないので随分と解きやすくなった印象がある。それでいて、教科書の主要なテーマを押さえているので、高校生にとっては馴染みやすいだろうと思う。

散々、話題になっていた実用的な文章の問題についても、無理のない出題だったように思う。

むしろ、国語の授業づくりの過程として、こういう考えをどうやって組み込むかということを大切にしてみたいところだ。

先祖返り?センターっぽい?

よく言われるのがセンター試験に先祖返りしたということである。

確かに2000年代のセンター試験くらいの難易度かなあという印象はあるし、複雑な複数テクストを読ませるような出題がなかったので、以前のセンター試験っぽさはある。

まあ、そういう意見は概ね同意できるところである。

ただ、選択肢についてよく読むと、ただの言い換えの説明の問題よりは、要素の組み合わせであったり、解釈を含んだり、構造的な把握を要したりと、新課程の科目の目標に対応するような方向性なのだろうという気がしている。

ただ、いたずらに文章をいったりきたりさせないので、かなり親切だと思う。

おそらく、この難易度では次年度は行かないはずである。

平均点を調整するために、無駄に複雑にするような出題はやめてほしいなとは思うところ。

まあ、ちゃんと科目をやろう

こういう出題になると、高校の授業を従来の入試対策に近いものにした方がよいという判断をしそうな高校現場は数多くありそうだけど、個人的には大問3の方向性だとかを眺めても、あまり授業を先祖返りさせてもなあ…と思うところである。

国語が探究の要になるためにも、もっとのびのびと言語活動ができるはずの、新課程の科目を活かした授業を目指した方が良いのではないかと思うのである。

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