生成AIの活用について、気がかりなことがいくつかって、休みということもあってずっとChatGPT4oと壁打ちをしていた。人間と話す時間よりAIと話す時間の方が長くなっている自分に疑問を抱かないわけでもないけど…。
さて、その壁打ちの結果を以下にコピペで紹介しよう。4oがかなり賢くなっているんだということを感じてもらえれば。
ただ、念のために言っておくと、この以下の内容は、自分の今考えていることとは結構距離が生まれている。
壁打ちの過程で出てきたことや以下の記事の要素については、確かに問題意識があることではあるのだけど、総体としてはかなり違う。
自分の思考を安易にまとめてもらうことを頼むことはできないなあという感じである。
実際のAIにまとめてもらった記事
最近、授業の現場では生成AIが急速に広まっています。便利で効率的に学習できるのは良いことですが、その便利さの裏側で、生徒たちが本来持つ「自己決定権(エージェンシー)」が密かに奪われている可能性があることに気づいていますか?
AIが「自己決定」を代行してしまう構造
生成AIは、「おすすめの課題」や「今日やるべき学習」を提示します。生徒はAIが示したプランに従い、短時間で効果的に学べます。しかしここに大きな問題があります。それは、生徒が「なぜその課題をやるのか」を自分で決定していないことです。
生徒がAIの示したプランに従うとき、「自分で選んだ」と思っていても、実はその意思決定の中心にはAIがいます。生徒は後付けで「理由」を作り、自己決定をしたかのような錯覚に陥ります。これが繰り返されると、生徒自身の「考える力」や「決める力」が徐々に弱まってしまいます。
「振り返り」の本当の問題点
学校ではよく、生徒に「振り返り(リフレクション)」を書かせます。振り返りは、生徒が自分の学習を整理し、次の行動を考えるための重要なプロセスです。しかし、振り返りが「提出物」になる瞬間から問題が始まります。
生徒は教師の評価を気にして「良い振り返り」を書こうとします。そこにAIが加わると、「より良い振り返り方」を提示します。結果、生徒の振り返りは「自己理解のためのもの」ではなく、「評価のための作文」へと変わってしまいます。
AI時代だからこそ「小さな問い」を残す
では、どうすれば良いのでしょうか?授業時間は限られていて、新しいプログラムを導入する余裕はありません。しかし、ちょっとした工夫で、生徒の自己決定を守ることができます。
例えば、AIが学習内容を提案したら、たった一言、生徒にこう問いかけるのです。
「この課題は誰が選んだ?」
この小さな問いが、生徒に「自己決定」を思い出させます。AIが支援をすること自体は悪ではありません。しかし、決定の主役をAIに奪われないよう、生徒自身が「問い」を持ち続けることが大切なのです。
おわりに:誰のための便利さか?
生成AIの便利さは疑いようがありません。しかし、その便利さを使いこなすのは、教師でもAIでもなく、生徒自身であるべきです。
教師が「問い」を授業の片隅に置き、生徒に自分の選択について考えさせること。それが、AI時代の教育において、生徒の自己決定権を守る最も小さくて大きな一歩になるのではないでしょうか。