ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

溝上慎一先生によるアクティブラーニングの解説サイト

先日、京都大学の溝上慎一先生が以下のようなサイトを開設されたそうです。

溝上慎一の教育論

ぜひとも目を通すべき

ざっと内容を眺めたところ、ご自身の学術的な「アクティブラーニング」に関する議論の解説や、文科省の「アクティブ・ラーニング」や「主体的・対話的・深い学び」で言われていることと学術的な定義とのすりあわせの解説などを行っているサイトです。

このサイトの中身は驚異的な解説の密度になっています。ご著書である 

アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換

アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換

 
どんな高校生が大学、社会で成長するのか―「学校と社会をつなぐ調査」からわかった伸びる高校生のタイプ

どんな高校生が大学、社会で成長するのか―「学校と社会をつなぐ調査」からわかった伸びる高校生のタイプ

  • 作者: 溝上慎一,京都大学高等教育研究開発推進センター,河合塾
  • 出版社/メーカー: 学事出版
  • 発売日: 2015/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 
アクティブラーニングの技法・授業デザイン (アクティブラーニング・シリーズ)

アクティブラーニングの技法・授業デザイン (アクティブラーニング・シリーズ)

 

などの内容もさらっているので、「本を買うのはハードルは高いけど…」という人が見るにはかなりよいのではないかと思います。

ALにまつわる魔除けに…

 

魔除けなんて言い方をしたら失礼ではあるけど、ALにまつわる誤解を流布している言説に対して強力なカウンターパンチとしてこのサイトの持つ意味は大きいように思う。

例えば、「頭がアクティブならALだ」のようなトンチンカンな議論を振り回して、「活動なんてやる前にやることがある!」なんていう論法を振りかざす人に対して、このサイトを示すことで十分な反論はできるはずです。

逆に、活動ばかりさせているだけで学びが深まらないことに無自覚な人に対しても、こういう原理まで考えなければいけないのだと言うことを主張するのに、読みやすく分かりやすいのでよいサイトだと思われます。

…というか、本来であれば販売されている本を読んでもらえば済む話なんだけど、たいていの人は買ってまでは読まないわけです。その意味でもネット上で閲覧できることで、議論の風向きが変わることを期待せずにはいられません。

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