四月は何かを始めるのにはいい時期である。そしてこれまで何をしてきたかはさておき、気持ちを仕切り直して挑戦を始めるのには良い時期なのである。
授業が始まって一週間でほとんどの授業が一巡したわけだけど、子どもたちの様子を見ていると何とかここから頑張りたいという様子は見える。受験生としての自覚と言ってもいいだろうし、何とか自分を変えたいという意志を感じるのである。
だって受験生だもの
生徒が変わらなければいけないという気持ちを持っているのは、間違いなく受験生だからという意識はある。まあ、そういう意識を持ってもらえるように数字で生徒をタコ殴りにしたのは自分だけど。
でも、「この大学に行きたい」「こんな学問をやってみたい」「こういう仕事に就きたい」ということに、ちゃんと向き合って自分のことを語ろうとする生徒と話していると、二年前からすると信じられないくらい成長したなあと思う。
別に自分が育てたわけではなくて、勝手に育った感じはするのだが、こうやってちゃんと育ってくることを実感できるから、その過程において至らない点があっても我慢強く付き合っていけるのだと思う。
まだスタートなのであまり感動していても、これからの一年の方がきつくて大変なのだが(笑)、それでも、こうやって成長を実感できる瞬間が楽しいのである。
でも、大学入試の仕組みは子どもの都合を考えていない。指定校推薦だってわざわざ子どもたちをギクシャクさせるような仕組みでしかないし、その結果、揉めるんだわ……これが。
どうか、最後にはよい形で終わってほしい。
振り返りジャーナルつれづれ
今年は振り返りジャーナルをホームルームで書いてもらっている。

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ
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厳密に何かを書かせたいというよりは、コミュニケーションツールであるし、異変があれば早めに把握したいという意図で使っている。
ま、面倒な仕事を生徒には増やしているので、迷惑に思っている生徒の記述はなかなか痛いものがあるが、そのあたりはマイナスよりプラスの多さを感じるので、目をつむる。
たぶん、なんでもない時にしつこく習慣づけておくから、何かあった時に早めの窓口として使えるのではないかと思う。窓口が開いているということ自体が安心感になればいいと思う。
高校3年にもなると、クールなものでどこかの自衛隊のジャーナルのようなユーモアもへったくれもないが、どんな勉強をしているかを報告してくれる生徒もいて、やっぱり生徒のことを色々と把握しやすい。
ただの愚痴でも、書くことでストレスも減らせるといいなぁと思う。
30人くらいのクラスですが、見るのは20分かからないくらいですね。ちょっとだけ仕事の負担感は増えましたが、トラブル防止への投資だと思えば安いですね。個別面談は一人に20分は掛かるわけですから。
ちょっと面倒を見すぎな気もする。
本当にちょうどいい担任としてのバランスは、いてもいなくても変わらないのだけど、そこに何となくいる安心感がある程度かなぁと思う。
なかなか難しいものです。どうしても先回りしてしまう。