ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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大福帳あれこれ

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授業が始まってふり返りをどうしようかとあれこれと思案している。

www.s-locarno.com

この記事もだいたい授業が再開になった頃に書いた記事であるので、やっぱり授業を始めてくると授業の振り返りとしての大福帳をどうしようかということが気になるみたいだ。

 

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手軽に書けるけど…

一年間、Classroomを使って大福帳を書かせてみて思ったが、生徒が負担感少なく沢山の文章を書いて出してくるという意味では、ICTを使うのはよいと感じるし、生徒から集める手間と返却する手間を考えると、紙よりも圧倒的に利便性が高い。

ただ、一年やってみて感じるけど、自分の集め方も良くなかったのはあるのだが、Classroomで大福帳を集めていると、紙で集めたときに比較して、生徒が圧倒的に自分が書いたものを見返すという行為をしなくなったように感じる。というか、シンプルに見返すことが難しいシステムで運用したのが失敗だった。

同じスプレッドシートにずっと書き続けるという形などであれば、生徒は見返したのだろうけど、そうすると今度はClassroomで回収することが難しいという現実もあり……痛しかゆしという感じである。もっと生徒が操作に習熟してくれば、要求できるようになるかもしれない。

見返す機会をつくるためには、見返しやすいシステムでないと厳しい。なかなか、毎回回収して返却して…というシステムで、なおかつ見返しやすくするということはハードルが高い。

アプリを起動する一手間ですら、ふり返りを難しくすると感じる。

自分の仕事が…

また、別の自分の失敗として、大福帳をデジタル化したことによってコメントが手軽に書けるようになったものだから、ついつい全生徒に細かくコメントを書きすぎて、労働時間を逼迫した。

ふり返りジャーナルでもそうだけど、生徒一人一人へコメントを書きすぎるときりが無いのだ。

軽くなれないと自分の首を絞める。

最初に調子乗ってたくさんコメントを書いて返してしまったものだから、もう一年間ずっとコメント書きに追われる羽目に……これは完全に失敗。

よいことも多い

大福帳の電子化でよかったことも多い。何よりも生徒がふり返りを紛失しない(笑)。だから、機能的にふり返ることのストレスが減れば、電子化の方が蓄積には当然強いだろう。

また、ふり返りに対するコメントに対して、生徒の方からコメントが戻ってきて、話が深まるということもある。

大福帳というコミュニケーションの窓口が開けていることの意味は、一部の生徒には大きかったようだ。

シンプルにふり返りに書くことの量が増えているのもよい。この書くことの量の多さは、考えることの習慣化にも繋がっているので……見返すことができるなら、やっぱりICTがいいなぁと思うが…。

手書きがよいかデータが良いかは、授業をやっている感覚からすると、単純化できないところですね。狙いで使い分けるしか無さそうだ。

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