ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

何をするにも量が足りない

色々な新しいことにチャレンジしなければいけない環境で仕事をしている。

だから、自分の仕事の効率を考えると、机上の空論でとやかく言われるよりも試行回数で仕事の効率や品質をコントロールしていきたいなぁと思っている。

なんといっても教育という仕事は後回しに仕事ほど高くつくのだ。

リスクが自分でコントロール可能な範囲に有るものであれば、さっさとPDCAを回してしまいたいと思っている。

完璧になってからやろうとしたら…

学校にはびこる悪癖の一つが、全部が教員ができるようになってからでなければやらないというものがある。

ICTもそう、探究もそう、全部教員が分かっていなければ、そんなものはできない、やり方を教えろということになりがちなのである。

リスクを回避しなければいけない仕事だからこそ、すべてのことをちゃんと分かってから取り組みたい気持ちもよく分かる。不確定な要素を排除できるならば、その方が安心なので。

ただ、後回しにするということにもリスクがある。そのリスクの見積もりは、人間のバイアスも重なってかなり小さく見積もられがちな気がする。

完璧になってからやろうとしたら永遠にできないのだ。そして、後回しにしたツケは誰かが拭わなければいけない。

一度、思い切ってリスクをコントロールしながら手放すということを経験してしまえば、それほど大層な話ではない。ただ、いつまで経っても手放せない確率の方が高いし、手放さない方が期待値が高く感じられるケースも往々にしてあるのだ。

量が解決する問題が多い

色々と判断がつかないことや、説明を聞いても理解が難しいことは最近の学校現場には多くある。

しかし、いずれの問題についても、結局、経験値が解決してくれる問題は少なくないのだ。すなわち、量を経験することで判断がつくようになることが数多くある。

過大なリスクを取りに行く必要は全くないものの、許容できるリスクの範囲を考えながら、挑戦的な課題を取り組まなかったら現状維持である。時間が経てば周囲が成長するのだから、相対的には含み損である。

円安の局面で円資産だけしか持たないでいることがリスクになる可能性があるのと同じように、今までと同じというだけで備え自体を後回しにするのは非常に危険なのだ。

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