多くの地域が台風とその余波に振り回された一日である。
かなりの学校で休校にするかどうかという判断に悩まされた一日であろう。
勤務校についても、その例に漏れず、混乱の後に休校である。結果的にはやはり安全について不安を抱えないということは担任としてはありがたい。
一方で、昨日のうちになぜ決断できなかったのだろう…ということも考えてしまうのである。
念のために言っておくと、学校を休校にすることは複合要因が絡まっているので、外野から思うほどカンタンには休校に出来ない。そもそももっとカンタンに休校にした方が良いとは思うので、そういう判断の重要性については仕組みを作っている側に対して圧力をかけて欲しいところである。「学校の判断に任せている」と言われても暗黙の了解で判断が迫られるみたいなことがないように、もっと積極的に「こうすることが望ましい」というような発信は欲しいなぁ…と思うところだ。
とはいえ、それはそれとして、やっぱりなかなか決められないで、かえって上手くいかないことは少なからずあるような気がしている。
いざという時の前に
そもそも、少しでも危険性があるならば、初めからオンライン授業などにしてもよい、という社会的な合意形成が進んだらよいのにとは思う。
本当は色々なインフラが整いつつあるので、オンライン授業のハードルは以前よりはグッと下がっている。もちろん、家にWi-Fiがない家庭もあるので、100%が上手くいく見込みはない。まだまだ、これからインフラとして整えなければいけない課題は大きい。
ただ、一方でリスクを抱えた登下校に不安を持って授業にこだわる必要も無くなりつつあるのではないかな…という気もしている。
結局、困ったときにいきなり頼り出すから、思ったように動かないし、トラブルの方がリスクに見えてしまうのである。普段から使っていればトラブルは自分で対応できるものがほとんどだと分かるし、予め予防線だって張れるのである。
決断を重ねないと変わらない
そして、やはり本当に理想的な状態を目指すのであれば、同じ決断を何度も繰り返し、同じ状況に対する経験値を溜めていかないと、前進しないのである。
前回はあれが失敗だと言われたから次はこっちにしよう、こっちにしてみたらそれの方がいいと言われたので今回はそっちにする…みたいな一貫しない決断を続けていると、何も知見は溜まらないのだ。
空振りでもいいから、一貫した判断を仕組みで行えるような、そういう状態を目指してもらいたいなぁと思うのである。