PV稼ぎに付き合いたくないので引用もしないで話すけど、高校の探究の不始末が色々なところで炎上しているのを見て、鬼の首を取ったように騒ぐアカウントがある。
そして、そういう叩きはウケやすいので、何度も繰り返されているし徐々にエスカレートしているなあと思うところである。
まあ、それはそれとして、高校の探究学習の不始末ぶりはなかなか頭が痛い問題である。実際に、何でもかんでも学校の外に生徒を放てばいいみたいな真似をしがちである。
その方が教員も自分の仕事を減らせる、生徒が勝手に外に行っていれば、学校に残っている自分に時間が出来るから、そういう悪辣なことをやる教員がいるのも事実である。
生徒というよりは大人側の問題である。
根本的には相手の仕事に対する敬意がない。どれだけの時間とコストを割いて、その道のプロとして取り組んでいるかの敬意がない。だから、土足で踏み込める。
ちょっとした想像力なのだ。
自分は高校の現場にいるので自戒を込めて辛辣にいうけど、こういう社会の中の仕事に対してタダ乗りすることを割と平気にやってしまうのが教員である。なぜなら、教員がタダ乗りされることが多いので、頼まれたら何でもやるもんだという精神があるのだろうと思う。よく言えば人がよいが、悪く言えば職分がだらしない。
仕事場に、誰かを招くことの使命感と面倒くささを相手の立場に立ってリスペクトした方が良いのだ。
ただ、逆に言えば、探究を通して地域や実の場に子どもたちを丁寧に送り出している、そういうアプローチでなければ、日本の未来そのものが立ち行かないという危機感や地域の現実を見て、地道に取り組んで蓄積を残してきた先達がいる。そういう地道な仕事に対しても、探究叩きのコメントはつばを吐きかけていることに気付かずに、過激な言葉で探究を潰そうとしているんだなあ…そして、それは無自覚に。と思う。
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