本日は移動時間が長いので読書。
高校の探究を話題にして、実践と思いを書いている一冊。明治図書なので肩肘を張らずに読むことができる。詳しい書評はそのうち書くことにしてざっと本日は感想だけ。
探究は学校づくり
本書の実践例を読んでいて一番感じることは、うまくやっている探究は、どこもよいチームを作っているのだろうなと感じられる。
どの実践も担任団で時間を作ってよく話をしているのだろうということが分かるし、目線をしっかりと合わせて授業を進めていることがわかる。
そして、適度に協力しながら適度に独立しているんだろうなと思う。
もちろん、誌面に出てくる報告はトリミングされたよい部分だけなのだろうけど、それでも印象として教員団のチームの良さがまず感じ取れるのは、チームづくりが根幹にあるからなのだろう。
逆に言えば、チームを結束させることにいかに苦労しているかという自分の日常を強く意識するのである。
普段の仕事には教科の準備もあれば分掌の事務仕事が山ほどある。そのような状況で他の人と足並みを揃えて仕事をするというのは、かなりの面倒事だし自分でやった方がいいという心性が強く働く。
何を目指すか話せるか
どうしても探究的な学びをやる理由をちゃんと説明しようとすると、理想を語ることになる。
その理想を現場の教員同士で対話することは意外とハードルが高い。気恥ずかしい面もあれば、対立を恐れる気持ちもある。
心理的安全性というと陳腐だけど、探究を支える教員たちが、何も後ろめたい気持ちを持たずに、はっきりとしたビジョンや思いを語れるかどうか…。
そういうチームをちゃんと作ることを大切にしているかを振り返るべきなのだろう。