十月の中旬には司書教諭講習のレポートを出さなければならないので、少しずつ勉強中です。こうして誰かに出さなければいけない課題を書くということは、生徒に散々やらせているのだけど、やっぱり気分のいいものではないかもしれない(笑)
平日に勉強ができていない
ちゃんと文献を引きながら、少しずつ論を組み立てるという意味での勉強は、こうして課題に追われてみると分かるけど、平日にはほとんどできていないんだと感じる。
もちろん、授業の準備のために本を読んだり実践を探してきたり自分の仮説と検証を行ったりと、仕事に必要なことはやっていると……思う。だけれども、こうして自分のスキルを広げたり決して今すぐに必要ではないけど知識として広げていくことに意味があることをコツコツと勉強したりはできていないのだと思い知る。
司書教諭講習の課題については、正直、それほど負担の大きいものだとは思わないのだけど、それでもちゃんと課題の意図を考えて資料を探して自分の考えをまとめて文章にまとめていくことが結構しんどい。大学院にいたころは毎日、書いていたレベルだと思うんだけど……(笑)。
しんどいと思いながらも、平日、教育実習の指導ということも重なっていて帰宅が21時過ぎになるのがザラであるので、なかなかそこから平日の夜に勉強できていない。職場と自宅の距離は車で20分かからないくらいなので、もう少し根性を見せれば勉強できる気はするんだけど、睡魔に負ける(笑)。
読んで書いて悩まないと力にならない
こうして慣れないことに頭を悩ませて本を読んだり何度も書き直したりしていると感じるけど、何か新しい知識を納得して身に付けて応用していくためには、十分に時間をかけて読んで書く、それもちゃんと悩んでどの題材を選ぶか、どの表現を使うのかということを考えていかないとダメだ。
普段、ブログで適当に読んだ本のことや考えたことを放言しているけど、それでは全然、力になっていない。まあ、力をつけたいというよりは誰か専門家や興味ある人を捕まえられないかという意図で書いて、自分でも全然正確に書いたり誰かを説得したりするつもりではないので当たり前なんだけど(笑)。
結局、それは授業づくりにも同じことが言えるかもしれない。普段、ブログでちょこちょとと思ったことを書いてみたり、手帳に詳細な記録を書いてみたりしているけど、それで自分の力が伸びているという実感はあまりない。むしろ、この夏に大会で発表したあのわずかな準備期間でのほうがやっぱり勉強をしているような感覚はある。
人の目に触れることを考えて必死になるということが大きい。どうやればちゃんと伝わるのか、何をどこまで話せばよいのか、そういうことを丁寧に考える。
アクティブラーニングの定義として溝上慎一先生は
一方向的な知識伝達型講義を聴くという(受動的)学習を乗り越える意味での、あらゆる能動的な学習のこと。能動的な学習には、書く・話す・発表するなどの活動への関与と、そこで生じる認知的プロセスの外化を伴う。溝上(2014)など
と、発表などを通して「認知プロセスの外化」が行われることにアクティブラーニングの意義を説明するけど、自分がこうして発表やレポートを書くという「認知プロセスの外化」を体験するとやはりその重要度が納得できる。
本気の評価がある場所でこそ
また、自分がこれほど司書教諭の課題にプレッシャーを感じつつ、また、よいものを仕上げたいなぁと思っているのは、司書教諭の資格が取れるかどうかという判定が出るということが精神的には大きい。ここでちゃんとやれないと一年、資格の取得が先延ばしになってしまい、自分のやりたいことが進められなくなってしまう。
自分の取り組んだことがちゃんと評価されることが分かっているし、その取り組んだことがどのように今後、役に立つかという見通しが分かっているだけに、今の課題をきちんとやろうという気持ちは強い。
こうして考えてみると、普段の自分の授業の中の課題がどれだけ「本気の評価」があるのか自信がなくなってくる。単純に評定をつけて返すということではなくて、今後、役に立つ力として生徒が身に付けているかどうかということや不十分なことに対して十分な指導ができているかどうか。
よく国語教育などでは「実の場」という言葉が使われるけど、授業がどれだけ本気で生活や将来に役立つという観点で課題が作れているか、そして自分も生徒に接しているかを見直さなければいけないと思う。
余談というか救援依頼(笑)
そんなわけで必死になって今は司書教諭講習のレポートを書いていますが、全然、不案内な分野であって知識が足りておりませぬ。おすすめの本があればお教えください。
特にメディア構成関係が全然、何をどうすればいいかイメージが付きません。そもそも1000字で3つも課題を出されているので、たぶん、テキストを元にまとめれば当面はいいんだろうけど、感覚がつかめないだけに勉強はしないとなぁと思います。実際に司書の方に聞いてみようかな。