ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

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無理をしないということ

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緊急事態宣言の解除の目処がなかなか立たず、学校としても休校を続けざるを得ないだろうという情勢にある。まだ、どのような判断が下せるのかをはっきりとしたことが降りてこないと動けないのが、学校という職場の難しさである。いくつもプランを持ちながら……

二ヶ月学校が閉まっている

そろそろ子どもたちもご家庭の方も限界に近いという印象がある。しかし、状況は厳しく、三ヶ月目を覚悟しなければいけないだろう。

現実問題として、GWを挟むとはいえ、三ヶ月目ともなれば、大量印刷のワークと自主学習で放置とは行かないだろう。様々な試みが共有されているが、根本的にはテクノロジーに頼るしかないという現実はある。

色々な難関を何とかこの二ヶ月でどうにかクリアしてきたというのが学校の当事者としての思いである。だから、ここからは生徒の学力保証のための動きを本格化していかなければならない。

二ヶ月を取り戻すというよりは、新しくゼロベースで考え直すことに近い。生徒の生活習慣の再構築や生徒の学習習慣の再構築、そういう基礎的なことを軽く考えないで丁寧に向かっていきたいと思うのである。

生徒が学校に来ることにノスタルジーを感じるような気分がある。だからこそ、生徒の今の過ごし方、あり方に生徒中心で寄り添っていきたいと感じるのである。

懸念もあって…

そのときに、このブログでも何度も書いているが、どうしても「安易にストリーミングで授業しよう」ということは避けて欲しいと願っている。

単純に、時間割で生徒を動かそうとすることやストリーミングで動画配信で全て解決しようという風潮が危ないと思っているのである。また、挑戦と称して、勝算がなく、生徒の不可送料を考えることなく、安易に生徒に投げつけるという方法についても非常に強い懸念があるのである。

生徒とちゃんと確認をとり、教科の特性や先々の見通しを持って、動画配信したりストリーミングで授業したりすることには全く異論は無い。おそらく自分もどこかでやることになるとは思う。

しかし、勝算もなく世論に流されて、ただ闇雲に時間割で生徒を縛って参加させようという流れになったら崩壊しか想像できないし、実験するにしても今するべき実験は見通しのない動画作成やストリーミングですか?という懸念は強いのである。

こんな自治体もある。

www.chibanippo.co.jp

恐ろしいことを書いている。

学習用動画は、県教委から授業の能力を認められた県内の教員や指導主事が分担し作成。県内各地の小中学校で使う主要5教科を中心とした98種類の教科書ごとに10分ほどで授業の要点を示す。4月に計画していた学習内容分で約100本を、5月8日までに動画投稿サイト「YouTube」(ユーチューブ)へ掲載予定。

これで授業を合理化できてしまうのであれば、これまでいた人員は……。

まあ、すぐにどうこうという話ではないだろうが、「今までの常識が変わる」という状況に置かれているときに、新しい技術をこれまでの発想だけで使おうということ、もっと自分たちの持っている専門性を見つめ直して強みで勝負することを考えないと、この休業が長期化するほどに厳しくなるのではないかという思いが強い。

どうせ試すならばコミュニケーションから

あまり頑張ろうという人に冷や水を浴びせるようなことばかり言っていても嫌われそうなので、もう少し前向きなことを書いておこう。

どうせICTを使って実験しようというのであれば、「コミュニケーション」ということを中心に考えた方が良いのではないですか、ということである。

先生が頑張って生徒を管理統制しようという発想、規律で生徒の生活をコントロールしようという発想が厳しいのではないかという話である。

この二ヶ月の間に生徒にも莫大な負荷をかけてICTや遠隔授業の準備を整えた学校は多いと思われる。ということは、教員に限らず、子どもの方も新しいツールにかなり苦戦しているということは事実だろう。

だから、いきなり授業をぶっつけで挑戦するということや、生徒を一日中拘束しようということはやめておいた方が良いと思われる。まずは、せっかく繋がったツールで、生徒のことをよく理解しようと話を聞く、シンプルなテキストでメッセージを往復させるくらいで十分ではないか。

というか、この簡単なやりとりの段階をすっ飛ばしていきなり複雑なことをやろうとするから、色々なトラブルが起きるのである。トラブルが前提なのだから、トラブルが起きてもリカバリーできるチャンネルを確保してから、歩を進めるという話に過ぎない。

そして、一度失敗して嫌な思いをしたものは、使用頻度も下がっていくことになる。まずは、勝算を持って進めるべきなのである。

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