次年度の計画を考える時期である。
しっかりとした一冊をじっくりと読んでいる。
稲井先生の新刊ですね。
新学習指導要領に対応した形で、探究の授業の組み立てやカリキュラムの組み立てをどのようにするべきかを示してくれています。
なかなかボリュームが満点で、しっかりと噛み砕きながら読むのにちょうどよい一冊です。
特に「問い」に関する授業や単元づくりの観点は、本書の最も注目するべき点であるし、学ぶべきことが多い。自分が国語科が専門なので話としては馴染み深いものがあるので、他教科からこのような問いの関わり方がどう見えるのかは気になるところである。
一年間を息切れせずに探究を続けるということは難しい。
色々な試行錯誤を粘り強く続けられるかどうかは、答えたい問いに巡り会えるかどうかが非常に大きい。
その問いに出会うまでの過程はスマートに定型化することは難しく、粘り強く、本書で言うところの大きな問いと小さな問いを繰り返し行き来することが必要なのだ。
高校の探究が軽々しく扱われてきたことも本書はよく理解した上で、探究の可能性を提案してくれている。
じっくりと読んで、可能性を感じることには、いまはちょうどよい時期である。