ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

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勉強のスランプ

slump

生徒が受験勉強に悩む時期である。たいていの場合は、話しているうちに自己解決して、どうにかできるものであるけど、なかなか問題が解けない時期が続くと苦しい。

それも含めて、自分のメンタルとコントロールしていくのが受験勉強と言えばそれまでであるが、文字通り「勉め強いられる」のは苦労が多かろうと思う。自分がそれほど真面目に受験勉強してこなかっただけに、受験に困憊する生徒の様子を見ていて、心配になる。

たいていの失敗は…

 

アドバイスを書くほどのこともないのだけど、生徒のたちの話を聞いていると、スランプや苦悩の原因は少し類型化できそうな部分もある。

たいて、過去問演習をしたり模試を受けたりして、自分の思い通りに点数が取れないように感じるとしたら、それは多くの場合、「簡単なミス」を積み重ねているからである。自分が期待している自分の実力よりも、結果が振るわない……それは結局、自分の実力不足なのではなく、自分の実力の中にあることを失敗しているからである。

まさに背伸びをしようとして足下を不安定にしてしまっているのと同じである。

この時期であるので、なかなか落ち着いて、遙か上方に向かってしまった意識を地面に下ろしてくることは勇気が要ることである。

毎日、センター試験まであと何日というカウントダウンをしている中で、基礎に戻れとはなかなか精神的に苦しいものだ。

しかし、そんな時期だからこそ、落ち着いて自分の過去のデータに戻った方が良い。できるならば、過去の模試を取り出して、自分が躓いたタイミングを発見することである。過去の模試で出来ていない問題が、結局、今もできていないことが多い。

担任として、一緒に模試の過去の解答をふり返ってあげられればベターなのだが……全員はできないのが心苦しいところ。

最悪を想定しているか

 

ネガティブに考えることと最悪を想定することは異なる。

ネガティブに考える価値はないが、最悪を想定することは必要である。最悪を想定することは自分を守る防波堤になるのである。

自分だけは大丈夫と考えるのはまさに正常性バイアスと呼ばれるものであり、それにハマっているかぎり、自分を俯瞰して考えることは難しい。また、結果に裏切られたときには大ダメージを受けて取り返しが付かない。

今の首都圏の入試は、私学定員厳格化の影響や入試改革への不安が重なって、もはや出願傾向がグチャグチャである。教員の勘が当たれば良いが、外れる蓋然性が高いのである。

防衛策としては、最悪を想定することに尽きる。

最悪を考えながら、立ち振る舞うことで、自分の心に余裕が生まれるはずである。その余裕があることで、ちゃんと足下のしっかりした受験ができるはずだ。

軽々しく浪人なんて言わないで

 

生徒も教員も、この時期になると現実的に厳しさを感じることは多い。

だから、生徒によっては「もう一年…」なんて考えが首をもたげてくることがあるのだが、やはり人生における「一年」を簡単に考えるべきではなかろう。

結局、浪人して、予備校で勉強する受験勉強は、大学の基礎とはなろうとも、自分のやりたい学問そのものではない。はっきりいってやりたいことが明確であればあるほど遠回りでしかない。

だから、あくまで軽々しく浪人なんていうべきではない。今のベストを尽くすべきである。当たり前の話なのだけど、どうも弱気になると迷走する人々はいる。

 

受験はなかなか苦しい。

心安らかに過ごせるような何かがあれば良いな。

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