コロナの感染予防のために自宅待機する生徒への支援は重要。
その支援の一環として授業の録画などをしていることもある。授業を録画して編集してみて気づくことが大いにある。
編集作業は苦行である
身もふたもないことを言うが、自分が授業をしている様子を自分で撮影して編集して動画にするというのは苦行以外の何物でもない。もう精神をゴリゴリと削られる。
アラばかりが見えてしょうがない。特に自分のしゃべりがどんなものかってのがまざまざと見せつけられることになるのでかなり精神的にはくるものがある。
AIによる自動キャプションが結構有能なので、フィラーや言いよどみをちゃんと省いて、比較的、正確な字幕をつけてくれるのが救いだけど、本当に発音が悪いものは全く別の字幕がつくので……。ちなみに専門用語は全然ダメなので、自分で打ち込み直すことになります。
やってみるとわかりますがAIの字幕の精度はすごいことになっていますね。
授業の改善点がわかる
苦行である分だけ、自分の授業の改善点を一番、強く認識できる方法となっている。いちいち、巻き戻ししながら何度も授業を見直すから、自分のセリフと身振り手振りまでめっちゃ気になるしね!!
ちなみに、動画をYoutubeに挙げると、再生時間ごとの離脱率がわかるのも、ちょっと面白いところ。授業動画なので生徒も基本的には視聴を継続するので再生率は高いのだけど、例えば説明が冗長になっているところだとか、早送りでも板書が長くなって動画から視線が外れているところだとかで、ちゃんと離脱されていると分かる。
なるほどなー…ここは繰り返ししつこく説明しなくても伝わるのかーとか、板書は授業だとそれほど影響しないのに動画だとダメかーとか、今までとは違う発想が出てくるのが面白い。
Youtuberの動画を改めて見ると、離脱させないための工夫がされているんだと思う。
よく教員が教わる授業の話し方としては、ゆっくりと話すことが勧められると思うが、Youtubeで普段の授業で話すような速度を動画で見ると相当にダルい感じが出てきてしまう。二倍速で丁度いいくらい。
確かにYoutuberの話し方を見ると、一気に叩き込むように次々と情報が出てくるよなぁと思う。
ただ…まあYoutuberになりたいわけではないので、情報を叩き込んで消費されて定着されないというのでは困ってしまうのだけど。
定期的に撮りためると楽ができそう
小論文の指導などは結構、準備から解説まで手間がかかる。また、入試問題も最新のものを除けば、よく使われる入試問題も決まっている部分がある。
だから、何かのタイミングで自分の授業をこまめに撮影して、動画編集をしてYoutubeにでも撮りためておくと、数年スパンで考えると随分と楽ができるんじゃないかなという気がしている。
まあ……撮影した動画を見ていると、このまま二度と使わないで封印したくなるのだけど。
動画を収益化することが許されるなら、バンバンとやってみたいところだけどね。まあ、そういう文化は学校にはありません。