学校行事も通常営業になっていくのだなぁ…と保護者宛文書を眺めながらしみじみと思う。
生徒にとっては価値がある
学校行事は最近は働き方改革の話と整理もされないでグチャグチャに論じられていることもあるのだが、つい「止めてしまえ」という話が多く目にする気がする。ただ、その「止めてしまえ」が図らずも現実になったのは2020年のコロナ禍であり、実際にほとんどの行事はなくなった。
その結果、学校に残ったのは、生徒の不完全燃焼とやるせなさである。
生徒が学校にくるのは、勉強のためだけになった。友達と過ごす時間はあっても、なんとなく色々な人と上手く付き合うということを逃してしまった。
そんな心残りがある3年間だった。それでも子どもたちは健やかにたくましく育ってくれたとは思うけど。
最近になって、やっと行事が解禁になって、生徒がのびのびとしている姿を見ると、一概に否定されるものではないと思うのである。
詰め込みに戻したいかどうか
そして今年。全てがほぼ通常通りに解禁である。
今年の行事予定を見ると、今までなくなっていた行事が、かなりの数が復活している。
この行事の多さを見ると、やはりちょっとゲンナリとする。
ここに部活動なども復活してきているのだから、生徒は教員以上に忙しい。息つく間もなく学校生活が過ぎていくように見える。
中高生とはそういうものだ…といってしまうのは一つの手なのかもしれないし、そういう教育観、子ども観があっても否定されるものではないかもしれない。
しかし、やっぱりコロナ禍でのゆとりと自省して振り返る時間の価値を知った人にとっては、この慌ただしさはやりづらいかもしれない。
何をやる、何をやらない。
できるだけシンプルに学校の生活をしていくことが、子どもたちの時間を返していくことが大切になるのではないだろうか。
そういう勇気をどうすれば学校は持てる?