ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

順調な面談のために

この時期は保護者面談の季節である。この酷暑の中、わざわざ学校にお越しいただくのだから、何か意味があったと思ってもらえるような工夫をしたいところ。

とはいえ、自分が喋りすぎるとあまり良い結果にはならないので、話を聞こうという姿勢を忘れないようにしたいところ。

話すぎるとだいたい保護者にとってはあまり聞きたくもない話になりがちなのである。

面談の主役は誰か

三者面談、つまり保護者、生徒、学校の三者で面談する時に、誰にとっても意味のある集まりにするべきなのだろうかという視点でバランスを考えていきたいところ。

たぶん、本当は生徒がちゃんと成長してくれれば、面談の形式や内容についてはあまり神経質にならなくても良いのだろう。

ただ、大人の思惑とは別に、何を話してもなかなか直接的に子どもたちの成長に直結するという感じは掴みにくい。どちらかといえば、保護者と学校が意思疎通することで間接的に何か変化をもたらすことになるかどうかなのだろう。

保護者にとって学校での子どもの様子は家庭内での会話の有無に関わらず、やはりブラックボックスである。

だからこそ、担任から見えている子どもの姿を伝えることに意味があるのだけど……お節介な教員は子どもの至らないことを保護者に言いがちである。

人によっては保護者にクレームを伝えるような言い方になる人もいるのだけど…それは論外としても、何かを言わなければと思うと、その口調はクレームっぽくなりがちである。相当に警戒していないと。

どんなに丁寧に伝えたとしても、保護者にとって言われたくないこともある。四六時中、子どもたちと向き合っているのは保護者なのだから。

聴くだけではなく

面談の言説でよく言われるのは「話を聞く」「保護者に話させれば良い」という対応である。それは一面では事実である。学校に伝えておきたいことがある保護者は多いが、それを言い出せないことも多いので、いかにして気兼ねなく話していただくかということが重要になる。

ただ、何でもかんでも保護者に話させるようなことをしていて、担任からしっかりとしたメッセージがないというのも困りものである。

意外と先生がちゃんと何かを伝えないで、保護者にばかり話させているような面談はウケが悪いことがある。

対面で来ていただくことに意味があるのだとすれば、ちゃんと文面だけでは伝わらないことを言葉として説明することが必要なのである。

どうやって時間を割いてくれたことに対して、ちゃんと返礼のような形で意味のある時間にするか……。かなり悩ましいものである。

Copyright © 2023 ならずものになろう All rights reserved.