
夏休みの宿題として読みたい本がさらに増えました。
安心のひつじ書房からの「書くこと」からの骨太そうな一冊。
面白いのが国語科の先生たちの取り組みだけではなく、他教科の先生方の書くことの取り組みについても紹介されているため、色々な角度から子どもたちの書く行為について考えを深めることができるのではないかと思っている。
実際問題として書くことの領域は生成AIの登場によって、結構、変質せざるを得ないのではないかと思っている。それは単に生成AIが書くことを代替するという意味ではなく、生成AIの支援によってデータや資料を今までよりも大量に、分析的に扱えるようになるため、そもそも国語科で指導する技術自体が変わってくるのではないかという意味である。
今までは表やグラフを作ることは他教科の技術も相当に入り込んでくるので国語科の技術だけでは難しかった面もあったように思うが、生成AIを用いることでそういう他教科の技術が国語科で取り組む作文にも簡単に用いることができるようになる可能性がある。
また、そもそもそういう欲しい情報をAIをつかって作り出すことに自然言語を用いることになるのだから、AIを操作するという意味での言語力も必要になるのではないかと思うのである。
これまでは一つ一つの技術の指導に苦労しながら時間をかけて取り組んでいたのに対して、これからはもしかすると生成AIの機能でその時間が短縮できる可能性もある。
どのような未来が待っているかは、まだ予想がつかない面も大いにあるのだが、そもそも「書くこと」とはどのようなことかという立脚点を確かめておかないといけないのだろうと思うのである。
その意味で、この一冊はかなり期待値が高い。
かなり面白いことになるんじゃないかなぁ。





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