ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

BookNotionへどう記録するか

昨日、Notionの使い方ということでBook Notionを紹介した。

booknotion.site

ハイライト機能を用いて、Notionに本文を転記するサービスとなる。

使ってみると非常に便利であるが、Kindle本は色々な端末で読むので使い方の判断が難しい。

しばらく試行錯誤した、今のところの自分の運用を紹介しよう。

複数端末から使う場合はサブスクリプション

前提条件として押さえておくべきこととして、「複数端末からBook Notionを使う場合は有料である」ということである。

BookNotionは、無料でもお使いいただけるiOSアプリです。
iPhone、iPadなど、複数端末から同じデータベースに同時連携するためには、プロプランへのアップグレードが必要になります。

https://booknotion.site/c11c475c4e5b4652b728e868e1b49e42より。2023/01/03 16:00確認)

細かい話を抜きにすれば、異なる端末からそれぞれハイライトした部分をNotionに記録するためにはサブスクリプションが必要になる。

例えば、iPhoneとiPadからそれぞれ記録したい…という場合にはサブスクリプションという具合である。

契約するかどうか迷うところであるが、個人的な判断としてはKindleの電子書籍端末を用いて読書をするのであれば「なくてよい」という感じだ。

そもそもKindle Paperwhiteなどの電子書籍リーダーからはBook Notionは使えないので、ハイライトした後に登録に使う端末が別に必要である。それであれば、結局、一つの端末から登録作業をすることになるので、登録する端末を限定していてもあまり不便を感じない。

基本的な使い方

想定としては「Kindleの電子書籍リーダーを普段使いしている人」を考えているが、どの端末を用いてもやることは変わらない。

  1. 読書しながら気になったところをハイライトする(途中で転記せずに最後まで読んだ方がいい)
  2. 読み終えたら、登録用の端末からKindleアプリを開く
  3. Kindleアプリから「マイノート」を開き、ハイライト一覧を表示する
  4. BookNotionに送りたいハイライトを選び、共有ボタンからBookNotionに送る
  5. コピー制限の上限に達したら「マイノート」からコピーでBookNotionに転記する

地味な作業になるが、読書体験や知識の定着率を考えるとこのフローが一番よさげ。

つまり、最後までハイライトを引きながら読み切り、BookNotionを使うことが出来る端末からハイライト部分を読み直しつつ、BookNotionに転記するという流れだ。

真っ当な使い方で偉そうに書くほどもないのだけど、なぜこの形がよいのかを説明して終わりにしよう。

なぜこの方法にするか?

転記の仕方として「読みながらイチイチBookNotionを開くのはあまりよい読書にならない」ということを強く感じるのである。

基本的にBookNotionを用いなくてもAmazon自体に「メモとハイライト」をまとめて表示してくれる機能がある。

https://read.amazon.co.jp/notebook

基本的にはこのページをちゃんと使うのであればBookNotionは冗長な方法であるとも言える。

しかし、これを使う意味としては「Notionに全部情報を集めておきたい」というニーズに加えて「読んだものをしっかりと自分の理解に落とし込むために使いたい」というニーズがあるからだと考える。

つまり、ただ線を引いておくだけでよいのであれば、そもそもAmazonのまとめを読み返せば良いだけであるが、そうではなく「自分なりに本を解釈しておきたい」という時にNotionにわざわざ転記しようという作業が出てくる。

だからこそ、ハイライトを引く度にBookNotionを起動して…という読書の仕方はあまりオススメできない。実際問題としてコピー制限の上限にあっという間に達してしまうため、コピペの手間が煩雑になりやすく、読みながらコピペという方法は早晩やらなくなりがち。

読書は読書で最後まで読み切って、自分が引いたハイライトを後から読み直しながら、Notionに転記していくという作業が読書の理解の仕方としてよいのである。

情報なのか知識なのか

読書で得られるものは情報なのか知識なのかということについて、以下の本で問題提起がされている。

学術書を読む

学術書を読む

Amazon

この本では、本を「情報」として消化することに対してかなり強い言い方で警鐘を鳴らしている。読書で「知識」として自分の身体に染み渡らせるには多読して次々と消化するような読み方は望ましくないのである。

ある意味で電子書籍で線を引いたものを自動的に転記するという行為は、情報の消化の極致のような面がある。

だからこそ、転記のタイミングや転記に際の少しの手間は本を理解するという意味では大切な過程なのかもしれない。

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