毎年、恒例となっている振り返り記事です。
生成AIに振り回されている年
今年を一言で振り返るのであれば、生成AIに振り回された一年だったと言えそう。
去年が様子見だったのが、いよいよ誰もが生成AIと言い出して、学校でも積極的に活用をしていこう!色々なところで活用をしてみよう!という動きが出てきた一年だった。
そういう動きに比例してか、生成AI自体の性能も凄まじく進歩をしはじめている。
年末のChatGPTのアップデートについては正直、情報を追い切れていないくらいに、スピードが速い。
使ってみなければ分からないけど、使っているうちにどんどんと変化していってしまい、前と同じようなことができなくなっているという変化の速さがある。
これだけ色々なところで活用が始まると、やっぱり色々な話が出てくるなあという感じ。
無防備にやってみて、案の定失敗したみたいな話も見聞きするし、生徒の様子を見ていると生成AIを使うということが少しずつ広まっている感じもあり、どうやって授業を展開するのか、どういうルールを考えるのかなど、現状を分析しながら慎重に検討している余裕がなさそうな気配がある。
相変わらず、使わない人は使わないままであるし、一方で月に三万円も払ってでも活用して元が取れるような人がいるということに、凄まじい格差を感じるのである。
来年はどうなるんだろう?
開発競争は進みつつも、それ以上に製品として、良くも悪くも誰でも使えると銘打つものが入り込んできそうな予感がある。その製品が仕組みをよく分からないままに何か生成AIを使うようなチグハグさを引き起こさなければ良いのだけど…。
学習指導要領の改訂に向けて動きが始まる
このブログを書き始めた頃が、ちょうど学習指導要領の改訂の時期である。
それからもうすぐ十年が経とうとしているのである。
いよいよ、文科相から諮問が出てきたし、改訂に向けての様々な議論がこれから始まっていこうとしているのだなあと思う。
前回の改訂の時に、高校の国語科は大わらわになったけど、今回はどうするんでしょうね。
一回の改訂で元に戻すとは考えづらいし、前回ほどあまり関心も持たれないまま、ぬるっと言ってしまいそうな気持ち悪さを何となく予感している。
逆にもっと縛りが厳しくなるんじゃないかという気もしている。
何にしてもまだ数年かかるので、あまり先のことを考えるよりも、現行の学習指導要領の内容を踏まえて、日々の授業をよい形でちゃんと実現したいところだね。