ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

新学習指導要領を整理したいが…

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次の学習指導要領を見通して準備をし始めているが……いろいろと情報が多くてうまく整理がついていないという感じがする。

今日の記事は、雑然とした思考をオープンにして何かの役に立てば……というくらいの雑記である。

全体をイマイチつかみ切れていない

当ブログを開始直後くらいから読んでくださっている方は、このブログで色々と新学習指導要領を話題に挙げてきたのはご存じだろう。

www.s-locarno.com

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えらそーなことを書いてきたわりに、いざ、自分の現場のカリキュラムやらシラバスやらを組もうとして、周囲の人と打ち合わせたり説明したりしているうちに、何が何だかよくわからなくなってきている。

無論、意味が分からないでお手上げということではなくて、実際に自分の現場でどのように実現していけばいいのだろうということに難しさを感じている。自分一人が面白く楽しいことをやればいいというものではなくて、他の人にも大きく変化する点をちゃんと説明したうえで、どのようにして連携して仕事していけるかということに、なかなか見通しが持てないのである。

そもそもにして、新学習指導要領が国語科が何かと話題になっているようなイメージがありますが、どの教科もかなり根幹的な点で手を加えられているせいで、いざ、学校全体のイメージを持とうとすると、授業数の奪い合いから議論が先に進まない。しかも、どの教科も「〇〇をやるから大変なんだ、授業数をよこせ」というばかりで、自分の教科の大変さしか考えないからね……。なかなか議論が進まない。

厄介なことにそういう議論に意味がないと分かりながらも、物分かりの良い顔をすると、一方的に授業数を減らされかねないのである。……本当、厄介。

とりあえず、書き出してみた

昨日も少し触れたが、学習指導要領の全体をパッと視覚的に整理したいという気持ちがあるので、現在、エックスマインドを使って色々と構造化してみようとしている。

jp.xmind.net

いい感じにまとめられるアイデアがないので、とりあえずベタ打ちしているのだが、書き出してみると、なかなかにえぐい。なかなか何を言っているかわかりにくいと思うので「現代の国語」のマインドマップを下に貼ってみよう。なお、これはただのコピペなので画像はご自由にお使いください。

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たぶん、こういう樹形図的?フィッシュボーン的?な整理をしても、あまり得られるものは多くない。もう少し、すっきりと科目の目標と上手く対応して構造的な形で整理したいと思うのだが…。思うに、「言語活動例」を指導事項の下に付けた方が分かりやすいような気がするし、「内容の取扱い」についても、対応する指導事項にぶら下げたほうがいい気もする。そもそも「知識・技能」と「思考力、判断力、表現力等」は対等なのかなんて考えだすとキリもなしや。

あまり美味しくない。

書き出してみて思うが……

上の図は「現代の国語」一科目だけの構造である。繰り返す、一科目だけの構造である。

改めて俯瞰してみると分かるが、「めちゃくちゃ書かれていることが多くね?」ということである。

さらに恐ろしいことを言うのであれば、この「現代の国語」の標準単位は「2」である。つまり、週2時間、一年間で70時間を想定している科目なのである。

必修科目としてはこれに「言語文化」が2単位でくっつくが……。当然、量的には同じくらいある。

めちゃくちゃやることが多いのである。

国語科は何か単元をやったかどうかが明確に分かれるものではないので、もしかすると他教科が同じような分量を並べるのとは質的に違いがあるのかもしれないが、それにしてもやることは多い。

学習指導要領の読み方・活かし方-学習指導要領を「使いこなす」ための8章

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なるほど、色々なところでカリキュラム・マネジメントと言われるわけだ。

まあ、知ってたので、書き出して、何とか構造的に整理して、カリキュラムや単元の構造を考えられないかと思っているわけなのですが…。

しばらく苦闘は続く…

「現代の国語」でこんな調子なので、選択科目になるとなおさら面倒なことになっている。内容的にもかなり高度で手間のかかることが指導事項に入り込んでいる。

そもそも、自分の勤務校がどういう選択科目を設置するのかということについての議論が煮詰まり切っていない。ずいぶん前から話題になっているのに、この時期になってやっと「文学国語をやらないとはありえない」と言い出したり「そもそも論理国語は現代文Bと同じでしょう?」と言い出したり……これからやっと議論がスタートします。

気づけば、令和も2年目である。新学習指導要領は令和4年からスタートである。

「教科書が出てから考える…」なんて声も聞こえてくるが、教科書の前にカリキュラムのイメージをもち、準備を始めていないととてもじゃないが、授業の準備も学校の環境の準備も間に合わない。

教科書がないとイメージが持てないという声は大きい……そうなると、のんびりとしてもいられず、こうしてマインドマップのようなもので構造化して、分かりやすく伝えて議論していかなければいけないのだが……。

ボーっとしていると論理国語と文学国語以前に、国語科の授業数が消えるからね!!本当に!!他の教科も大変なのだから、全体で考える目を持たないと……。

ところで、今までスルーしていたけど、英語科の新科目「論理・表現」って何?

eikaiwa.weblio.jp

他の教科でこういう話があるなら、国語科で「論理国語」をやる意味は?

そんなことも含めて自分の理解が間に合っていないのが、ちょっと危機的に思えてきたのである。

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