ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

国語教育

国語科の話を少しずつ

学習指導要領は変わったはずなのに

最近になって以下の記事が読まれることが増えている。 www.s-locarno.com なるほど、高校2年の一学期の後半戦は、「山月記」の時期である。 定番教材の「山月記」は相変わらず、この時期に読まれているのだろう。 ただ、引っかかるのは何かと言えば、学習指…

国語科の授業の仕事は…

最近、国語科の授業の役割を考えると、生徒が無意識に使っている言葉の技術に、丁寧に名前をつけて、子ども自身が自分の技術として使えるようになることなのではないかと、最近になって感じている。 国語に対する苦手意識や言い訳として繰り返される予防線を…

メモを取る姿を見せること

メモを取る、メモを構造化するということは国語科の授業にとってはかなり大切なことである。 しかし、メモを取るという行動は日常的に勝手に身につくものではない。 どこかでメモを取るという訓練を授業で受けてこないと、メモを取るという習慣はなかなか育…

そんなのってある?

教科書検定についてこんな記事が出ていた。 www.nikkei.com 前回の教科書検定で第一学習社が制度の穴をついて小説を載せたために、今回の結果ではこういう結果になる。 逆にいうと正直に小説を載せなかった教科書が大幅にシェアを減らすようなことがあれば、…

授業開き、高校は…?

明治図書の雑誌で授業開き特集を見ると、いよいよ年度末、新年度が近いなあと思います。 教育科学 国語教育 2025年 04月号 (国語授業開きアイデア超大全―1日目からすぐ使える) 明治図書出版 Amazon 授業開きをどこまで意図的にやるか、授業者がイニシアチブ…

色々と記事を書かせてみるけれど…

生成AIと書くことの関係について、色々と悩んでいるところである。 例えば、GoogleのAI Studioだとかであれば、かなり細かい調整をすることも可能だし、ChatGPTのカスタムインストラクションなどを用いると、欲しい出力に近いものをシンプルに得ることも出来…

結局の近道は…

国語の力の差を色々な場面で痛感することが多い今日この頃。 一人一人と話していて、痛切に感じることは、国語の力と曖昧な言い方にはなるけれども、どれだけ言葉を自由に使えるかは、やっぱり言葉に触れてきた量がものを言う部分が大いにある。 その意味で…

AIにやりたいことが追いつかない

最近、話題のDeepseekがPerplexityなどで利用しやすい形で使えるようになっている。プライバシーの懸念を少し減らしてくれる方法となっているので、試してみようかという気になる。 実際に触ってみて感じるが、こちらのイメージが曖昧なものであっても、勝手…

見立てと授業

今月の『教育科学国語教育』はなかなか読み応えのある回である。 教育科学 国語教育 2025年 02月号 (「もっと子供主体の授業にしたい!」―達人へのステップアップ) 明治図書出版 Amazon 「子ども主体」ということは、やはり一筋縄ではいかない。指導書の学習…

当たり前だけど、褒められたら嬉しい

微妙に授業数が余ってしまって、持て余している授業がぼちぼちと。 普段はカリキュラム的にやらないような内容を、少しの遊び心と併せて実施してもいいかなぁと思う時期。 遊び心で実験して、次の単元を考える。そういうちょっとしたアイデアを試してみたい…

また来年に向けて

全国大学国語教育学会の二日目。 本日はうっかりと寝坊して午後からの参加に。実は越谷にくるのは初めて。もちろん文教大学にくるのも初めて。 全国大学国語教育学会で色々な大学に行きますが、それぞれの街の風景を知ることも楽しいですね。 また、来年も参…

誰に向けての授業なのか

授業づくりは難しい。 自分がどれだけ教材研究をしても、掬い損なうことが山ほどあると思うと、とても身につまされるのである。 自分が授業を作るときには、一番国語が嫌いで、やりたがらない子どものことを考える。そういう子どもがいづらい場所にしたくな…

来週は全国大学国語教育学会へ

今日も仕事で全く休みがない。 そんな状況であるけれども、来週は来週で全国大学国語教育学会である。昨年の信州大会以来一年ぶりの参加である。 去年に比較して、生成AI関係の発表がほぼ無いということに意外感がありつつも、ラウンドテーブルでじっくりと…

論理と文学だけではないのだけど…

何度も蒸し返されるこの話。 www.yomiuri.co.jp 「国語表現」の話は端から度外視されているわけで、この議論の論点が「入試」と教員の都合で終始してしまっているのも、まあ…ずっとこの数年。 「現代の国語」はなぜ嫌われるのか: 高校国語の歴史研究と実態調…

国語力なるものをどうするか…

こんな記事を見た。 www.nikkei.com この手の国語科に対する批判めいた話は、定期的に繰り返される話である。この記事だと国語科教育と言うよりも新しく始めた教育に対する批判のような内容が中心になっているけど、まあ、そういう話もよくある。 個人的には…

フィードバックは迅速に…

9月の初めから総合型選抜の出願が始まるので、かなり添削が忙しくなってきている。 国語科の教員の一つの宿命として、とにかく添削物が溜まりがちである。 しかし、添削物は溜めてしまったら重さを増して自分に降りかかってくるので、とにかく早く回した方が…

「書くこと」の話題が続く

昨日の記事が少し反応が多かった。 www.s-locarno.com 「書くこと」に対して多くの国語を教える先生は色々と複雑な思いを持っているのだろうと感じる。 今回紹介した本と関連しそうな特集が来月の『教育科学 国語教育』で特集になっている。 www.meijitosho.…

書くことの難しさ

まだ、書評になるほどしっかりと読めていないけど、この一冊はぜひとも夏に読むべき一冊だなと思うので途中経過で紹介。 教科を越えた「書くこと」の指導—事実を伝え、意見を述べる力を育む ひつじ書房 Amazon 「書くこと」とは何かを考える 「書くこと」に…

今年も日国に

無事、今年も日国に来ました。 こういう学び合いの場に出てこられるだけの健康と精神的な余裕があることがありがたいと思いたい。 やはり、じっくりと実践を考えて、それぞれの実践にどのような意味があるのかを考えることに意味があると思う。 こういう場所…

国語教育の範囲と授業の範囲

今月の『国語教育研究』(No.628)の特集は「他教科と関連を生かした国語授業」と「調べ学習」というテーマ。いずれもいわゆる国語の典型的な授業に留まらず、総合的な、探究的な学びとも関連してくるテーマの話である。 それだけに読んでいて、どのように扱…

読書に対してむやみにプレッシャーをかけることなく

本日のゆる言語学ラジオのテーマは「読書論」でした。 パーソナリティの二人はこういう番組をずっと続けるだけあって、上手に本を読んでいるので、そういう本の読み方のテクニックを紹介してくれているのは、国語教育、読書教育としても興味深い。 youtu.be …

夏の勉強として読みたい一冊が出ます

夏休みの宿題として読みたい本がさらに増えました。 教科を越えた「書くこと」の指導—事実を伝え、意見を述べる力を育む ひつじ書房 Amazon 安心のひつじ書房からの「書くこと」からの骨太そうな一冊。 面白いのが国語科の先生たちの取り組みだけではなく、…

教材研究をしないわけではないけど

今月の『教育科学国語教育』を時間があったので、ダラダラと読んでいた。 教育科学 国語教育 2024年 08月号 (まるごとわかる!説明文・文学の「教材研究」図解) 明治図書出版 Amazon かなり気合いの入った教材研究の回だと思う。 おそらく、国語科を専門とし…

生成AIは文学国語で活きるかも?

今月の『教育科学国語教育』は発問と言葉かけ特集。 教育科学 国語教育 2024年 06月号 (保存版 発問&言葉かけ定石事典) 明治図書出版 Amazon が、このメインの特集についてはとりあえず、また今度どこかで話すとして、自分が今回紹介したいのは、連載の記事…

曖昧なことは弱みか強みか

授業づくりをどうするかなぁと考えながら、こんな本を読んでいる。 深い学びを紡ぎだす: 教科と子どもの視点から 勁草書房 Amazon 本書の中で松崎正治先生が国語科の「見方・考え方」と他教科のそれを比較した議論を展開している(PP.26-43)。 そこで国語科…

新しい年度を目指して

気付けば三月も下旬が見えてきた。昨日、明治図書の『教育科学国語教育』の最新号が届いた。 教育科学 国語教育 2024年 04月号 (国語授業開き 完全攻略事典―1冊ですべてがわかる) 明治図書出版 Amazon 例年通り、四月号は授業開きに関する話題から。

まだ読み途中だけど…

※Copilotに描いてもらった国語科の授業風景。色々と混乱が見られる。 さて、ちょっと前にも紹介したけど『これからの国語科教育はどうあるべきか』を今日は時間が取れたので少し手をつけている。 これからの国語科教育はどうあるべきか 作者:藤森 裕治 東洋…

今だから立ち返る

生成AIに「国語科教育のイメージ」を書かせてみたら、またバイアスが結構出ているものが出てきたなぁ……。

教室の見方を考え直す

色々な仕事が立て込んでいて読むのが後回しになっていたけど、今月の明治図書『国語教育』に目を通す。 教育科学 国語教育 2024年 02月号 (保存版 今日から使える国語授業の「ちょこっと支援」大全) 明治図書出版 Amazon 「ちょこっと支援」というタイトルの…

冬休みに読もうとしている本

せっかくの冬休みなので自分のインプットをしっかりとしたいところ。 授業の準備も目処をつけないと年明けが厳しいのだけど、まずはインプットから入りたいと思っている。 年末にかけてなかなか気になる本が多く発売されている。

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